ドローンピッカー

Hogeko

第1話

 二芯国、深夜の鉄道駅では、壮観な光景が繰り広げられている。午前0時までに到着した物品を各家庭向けのコンテナボックスに仕分ける作業を行っている。駅には一日分の荷物が集められている。それを宛先ごとにまとめ、配送可能な状態にする。作業をするのは、空中を縦横無尽に飛び回る「ドローンピッカー」だ。

荷物は作業場一面に置かれている。一個ごとに宛先のタグが付けられている。一方、各家庭向けのコンテナボックスも一面にズラッとならべられている。ドローンは荷物のタグを読み取り、各家庭向けのボックスに入れていく。何百もの数のドローンが作業する様子は、まさに圧巻だ。音も凄い。「蜂の巣をつついたような」、とはまさにこのこと。

各家庭向けのボックスは通い箱形式になっている。荷物が少ない場合は、容量効率を上げるため、配送袋に詰め替える。配達時は荷物がつまったものを持っていき、帰りは空ボックスをたたんだ状態で持ち帰る。

毎日、大量の物資をドローンピッカー達がさばいている。

 さて、物の注文はどうしているのだろう。

生活必需品は、すべてオンラインで購入可能。頼んでおくと配送が開始され、製造者のもとからカーゴロイドが駅へ、鉄道輸送、ドローンピッカー仕分け、カーゴロイドが配達するといった流れとなる。

 これとは別に、直接手にとって検討したい場合は店で直接購入することも可能だ。(仕事以外は身体を移動させることを規制されない、カーゴロイドに乗り自由に移動を楽しんでよいのである)


(この物語はフィクションです。実在する人物や団体などとは関係ありません)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

ドローンピッカー Hogeko @Hogero

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ