第34話



起こさない様にトイレに行き、すっきりすると寝起きの口の中の気持ち悪さに気がついた。

だけど、昨日使った美味しくない歯磨き粉がいいのか、いつもより不快感は少ない気がする。


美味しくないけど、良いものなのかもと思いながら、洗面所に行き、歯ブラシに歯磨き粉をつける。


やっぱり美味しくない。でもスースーするわけじゃないのに、気のせいか今までより口の中がスッキリする。


やっぱりお医者さんだから、体に良いものを使うのかな。

いや、だったら毎食カップ麺は食べないよね。


誠さんが健康を意識しているのか、そうでないのかわからないけど、私の口の中が今まで以上にスッキリしていることは確か。



まぁいいや、と蛇口の水を手で受け取り、口を濯いでその勢いで洗顔。


お布団が良いのか、顔がいつもより浮腫んでない。相変わらず地味な顔だけど、今までよりマシな顔をしている気がする。


タオルで顔を拭きながらじーっと自分の顔を見ていると、真島さんが言った「秋姉ちゃんによく似てる」って言ったのが疑問に思う。


お母さんは、大学のミスコンで1位を取ったくらいの美女だったみたいだけど、それを射止めた同級生のお父さんは大した事ない。


むしろ、昔のオタクとはと紹介される感じの人で小太り。

全然格好良くない。


もし私がお母さんに本当に似ているんだとしたら、何故モテないのか。何故この歳まで彼氏ができた事がないのか。


やっぱり私はお父さん似なんじゃないかな、思いながら、タオルを元あった場所に戻した。




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