第6話 旅立ち

「報酬が2000ゴールドしか貰えない⁉︎」


俺とムミルは目を見開いて受付嬢に問い詰める。


「何でだ?問題を解決できたじゃないか⁉︎」


受付嬢は少し間を置くと話始めた。

「確かに今回のお二方の活躍は目を見張るものがございました。」


「じゃあ何で報酬が少ししかもらえないんだ?」


「竜を退治した際にあなた達の攻撃で洞窟が崩れてしまいまして、オマケに金鉱山ときたら被害額もそれなりの額となってしまいその修繕費を考えると報酬はあっても差し引かれて少しになってしまったのです。」


俺とムミルはなけなしの報酬をもらうと席に付き今後について話した。


「すみません、私がドジなばっかり、、、」

ムミルが落ち込んだ表情で話す。


「何言ってるんだ、お前がいなきゃあの竜は倒せてなかったし、俺も今頃竜の餌だったんだ感謝してるよムミル。」


「ありがとうございます。」

ムミルの顔に少しばかり元気が戻ったように見えた。


「さて今後の俺らの予定なんだが、どうするかだな」

俺が悩んだいるとムミルが口を開いた


「目標なんてなくてもいいんじゃないんですか?」


「なんでだ?」

俺は尋ねた。


「目標を決めるとそこで満足して足を止めてしまう、そんなの私は満足できません。さらにさらに先を行きまだ知らない何かを探す。それこそが「旅」ですから。」


「確かにな、じゃあ早速出発と言いたいところだが少し買いたいものがあるんだ寄り道してもいいか?」


俺達は店で魔法で縮むテントと寝袋そしてコンパスを買うと始まりの街ターセガヤを後にした

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