居眠り運転の代償として辿り着いた、
惑星エーアデ。
それは、地球と見紛うほど精緻に似たもう一つの文明圏だった。
しかし、表面的な親和性の裏には、奇妙な制度、歪な国際秩序、
そして不可解な『最終兵器』の存在が静かに潜んでいた。
各国が織りなす緊張の網は、冷戦ではなく冷笑によって支えられ、
情報、策略、そして演出が、武力を超えて世界を動かそうとする。
この物語に派手な戦闘はない。
あるのは、複雑に絡み合った思惑と、滑稽なほど人間的な愚かさ。
だが、終盤に至って突きつけられる問いは、笑い話では済まされない。
もしこの惑星が、地球の未来の姿だとしたら。
もしあなたが、その夢を「ただの夢」と思い込んでいるのだとしたら。
これは、ユーモアと緊張の臨界点で描かれる、
ある観測者の「あり得たかもしれない世界」の記録。
最初こそ、ジャーナリストの主人公と、口の悪いAIが宇宙を放浪した果てに、
『地球そっくり』の星に辿り着く、と言うストーリーだったが……
出口がどうにも恐ろしい!
まず、この星は日本語が公用語らしく、国名も、国際情勢も、現実世界のそれと似通っている。
しかも、話を聞く限りだと歴史も似通ったものを辿っているようであり、どうやら第二次世界大戦もあったらしい。
この、星に辿り着いてからがこの作家先生が描きたかった話のキモの部分なのであろうが、
渦中の某国と渦中の某国の首脳会談がホワイトハウス(のような場所!)で開かれる。
それで、現実世界でも聞いたようなセリフが飛び交い……
これはあれだ! サウスパークだ!!
非常にシニカルで、ブラックで、ちょっとお下品。
それでいて最高に笑える作品です!!
ご一読を!!