第4話

「七森さん今日の夜暇ですかぁ?」

「悪い。予定がある」


僕は要にそう言うと仕事に戻った。

要は肩を落としながらわかりましたと自分の机に戻っていった。


予定などない。でもなれ合うのは好きじゃない。

だから僕は誰に誘われても断り続けている。

こんなんだから24になっても一人なんだろうなと苦笑いになる。

母にいつになったら結婚するのと実家に帰るたびに言われるのだ。


でも僕にはどうやら結婚願望というものがないらしくはいはいといつも流す。

その反面同僚の空野は毎日の様に合コンに参加している。

いまだ結婚はできていないが…。


仕事もひと段落したなと思い時計を見ると定時の時間になっていた。

ぼちぼち会議も終わったのか会議室から人が出てくる。


その中に空野の姿があった。

そして目が合うと僕の所に一直線にきて今日合コン行かない!?

と誘ってきた。

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