俺魔法兵特別学校に入る1
「ヒトルー起きて!今日入学式でしょ!」
「起きて今制服に着替えてるよ母さん」
俺は今日から魔法兵特別学校に入学する
神殿で普通の魔法兵と判断され最初は落ち込んだが今は楽しくやっているので前向きになれてる
…それよりもこの制服はなんとも言えんな
学校から支給された制服はこれぞ軍服と言わんばかりのもので帽子までついてきた
…まぁいい、俺は絶対この学校生活を楽しむぞ!
「あれ?父さんは?」
「今日もまた朝から軍事会議らしいわ」
戦争は一時休戦をしていたが去年からまた激しく再開され最近父は軍事基地に寝泊まりすることが多くなった
幸い自分たちの暮らす王都には攻撃は届いていないがグロリア帝国に近い町は攻撃されているところもあるらしい
…早く終わるといいな
「ほら!朝食食べていきなさい!初日から遅刻はダメよ!」
「はーい」
学校につき体育館のような場所に案内され着席をした
中には60名ほどの生徒が座っている
そして少し経つと前のステージ横から1人歩いてきた
姿を現すと同時に生徒たちザワザワとし始めた
「入学おめでとう」
その人が声を出すと周りは静かになった
頬に傷があり体格は父と同じくらい筋肉質で白髪の生えた人だった
「私はスターラド国軍元帥ドルギル・アイホルニアだ」
…元帥ってこの国の軍のトップじゃねぇか!
「皆知ってると思うが我々スターラド国は今戦争状態にあり不安が溜まっている人も多いと思う、周辺の町は攻撃されいつここが攻撃されるかも分からない、そーならないよう自分の大切な人たちそして国を守るため戦え!」
「ただ戦えと言われても何をすればいいのか分からないと思う、だからこそこの学校がある。
金の卵たちよここでよく学び大切なものを守るために成長することを願っている」
その言葉は心を燃やすほどに熱く俺に刺さった
周りもそうなのだろう高らかな歓声が上がっていた
その後俺は教室に案内された
クラスは3つに別れており上位クラス、中位クラス、下位クラス
俺はというと中位クラスだった
席につき周りを見渡す
1クラスに大体20人程度が集まっている
「なぁなぁさっきの元帥閣下の言葉痺れたよな!!」
後ろから声をかけられたので振り返ると
金髪で身長が高くいかにもバカですというような顔をしているやつがいた
「あ、あぁ」
「おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前はトーマス・フルモルだ!よろしくな!そんで君の名前は?」
「俺はヒトル・セントラルだよろしくな」
「セントラル?グラン大佐の子供か!」
どうやら彼は俺の父さんを知っているらしい、
まぁそれほどに地位が高いのだろう
「ちょっとあんた声でかいわよ」
ツンとした声で俺の隣の女性が喋った
赤髪で髪が結ばれており少しつり目の綺麗な子だ
「おっと、わりーな昔から声と身長はデカいって言われんだよ笑」
「別に褒めてるわけじゃないわよ!」
…よくあるツンツンキャラか
「それで君の名前はなんて言うの?」
「ああ、自己紹介が遅れたわね私の名前はミリシア・グリザイアよよろしくね」
「よろしくミリシア」
喋っていると教室の前の扉が開き一人の女性が歩いてきた
「諸君お喋りはそこまでだ、君たちはこれから私の指揮の元教育を受けてもらう」
その女性は長い銀髪の髪を下ろし軍服と帽子を着こなし右目には眼帯を巻いており左目は青い美しい瞳が輝いていた
「私の名前はレイ・ダルフォリア、階級は少尉
私は規律を守らない人間が嫌いだ、今日から厳しく行くからな覚悟しておけ」
…威圧感が半端ないなこの人
「最初は自己紹介から行うその後、これからのカリキュラムについての説明で今日は解散だ。
では左前の貴様から喋れ」
こうして俺たちは自己紹介をし簡単な説明を受けた
「それでは今日はこれで終わりにする明日からは授業に入る」
こうして俺たちは初日の学校を終えた
家に帰ると父さんの姿があった
「父さん、帰ってたんだね」
「おお、ヒトルおかえりなさい、どーだった学校は?」
「元帥閣下を見たよ、それから女の先生が怖かった」
「ドルギル閣下が来てたのかそれに、女の先生って言うのはレイのことだな」
「父さん先生のことを知ってるの?」
「ああ、あいつは昔俺の部下だった」
「部下だった?」
「あいつは昔優秀な魔法兵だったんだが戦場で敵の狙撃兵に目を打たれてなそこから戦場には出れなくなった、だからレイは教育者としての立場についた」
「レイは魔法兵について自分の身を持って理解してるからな厳しいだろうだがきっと教わることも多いはずだ」
その夜俺はベットの中で考えた
…戦場か俺は行ったこともないし見たこともない、ただ勉強してただけだ
…俺が思っている戦争はまだ甘いのかもな
初日の疲れが来たのかそのまま眠りについた
次の日から俺は学校で戦争について座学をもちいて学び同時に魔法についても教わった
また戦場で生き残る体力を付けるための
体力増強の授業もレイが担当し鬼のように辛い
そして魔法の方はと言うと実技訓練は無いが魔法は学ぶだけでもやはり俺の心を踊らせる
…これぞファンタジーって感じだな!
学校に入学し半年が経つ頃にはこの国での戦争や歴史そして魔法についてある程度理解した
まずこの国での兵士は普通の兵士、魔剣士、魔法兵、この3つに分けられるらしい
普通の兵士は一般的にどの国にも多く魔銃と呼ばれる魔法石をコアとした銃を使い戦うらしい
魔剣士は魔法適性があるが魔力の少ないものが自分の体に強化魔法や防御魔法を展開し戦場を駆け回るらしい
俺の親父グランがこれにあたる
最後に魔法兵は俺のように魔力がある程度以上あるものが攻撃魔法を使い敵を倒す3つの兵士の中では最強らしい
他にも魔銃に魔法を掛け合せる兵士や狙撃兵など他にも特殊な兵士が存在してる
…一般兵7、魔剣士2、魔法兵1というのがこの世界の割合なのか
…まぁ魔法が使えるだけ当たりなのかな
「ヒトル・セントラル!ではこの地形での魔法兵の戦闘位置および役割にについて答えろ!ボーっとするということは分かっているということだよな?」
「は!はい!!」
…目の前には城壁で囲まれた都市があり
この都市を落とすことが目標で城壁の上から敵は攻撃をしてくる俺たちは城攻め状態ということは
「この場合の魔法兵の動きは魔法攻撃がギリギリ届く場所に位置を取り展開されている魔法結界を破ることです」
「正解だ、これからはよそ見をするな」
「すいませんでした」
…耐えたー!
剣と魔法と銃弾が飛び交う世界で戦争を知る @vmasa_11
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