Mobius

人形使い

第1話

 じっとりと湿った空気は、それ自体の重さを感じられるほど全身にまとわりつく。古いカーペットのかび臭さが鼻につき、天井に設置された蛍光灯の発するハム音が、不快な羽虫の羽音に聞こえてきた。

 天井を見ても、壁を見ても、床を見ても、目に入るのはすべて黄色。カーペットも壁紙も天井もすべて、同じ模様をした黄色で統一されている。

「これは……イベントのうちじゃない……だろうねえ……」

 そのつぶやきに答えるものは、だれもいない。

 部長は湿ったカーペットの上に、力なくへたり込む。見えるのは、無限に続くとも思える黄色いカーペット、黄色い壁、黄色い天井。それ以外にあるものといえば、蛍光灯と曲がり角にわだかまった闇だけだ。

 その闇の向こうからよく知った顔が現れることを期待しながら、部長はため息をついた。




 事態が起こったのは――この奇妙な「黄色い部屋」に流れているのが正常な時間だと仮定するならだが――ほんの2時間ほど前だった。

 部長はいつものように、美術部の後輩を強引に誘ってふたつとなりの街の総合アミューズメントパークで開催されているリアル脱出ゲームに行くことにした。

 そこで行われていた脱出ゲームはフロア3つをまるまる使った大規模なもので、ゲームでよくあるような鍵のかかった箱、謎のメッセージ、意味不明な暗号などを解き明かして脱出するというものだった。

「……でも部長、もう3回も脱出してるんでしょ? なら……」

「ああそうだが? しかしそれが、この見目麗しく文武両道、人望厚く、ついでに家柄も申し分ない美術部部長の誘いを断る理由になるのかい? というか君、結局着いてきてるじゃないか。まったくもう素直じゃないな。嬉しいならその喜びを全身で表現するがいい」

「それ自分で言えるの最高に部長って感じすよね。で、なんで一度クリアした脱出ゲームに何回も参加するんです?」

 開場のアナウンスを待つ人混みの中、部長は後輩の耳元に顔を近づける。

「実はこれ、公式でも直接はアナウンスされていない噂なんだが、どうやらこの脱出ゲーム、隠しルートがあるらしいんだ。クリアルートの中にさらに仕掛けがあって、その仕掛けを解くと公式ではアナウンスされていないルートに行けるらしいんだ……って君、聞いてるかい」

「……あっ、いや、聞いてますって。でもちょっとあの、近いっていうかその吐息がですね」

「お、そろそろ始まるらしいぞ」

「……この人はマジでほんっと……」

「なにか言ったか?」

「言ってません」

 そんなことをやっている間にゲーム開始がアナウンスされ、資料を手渡された参加者がゲームフロア内に入っていく。

 部長はそれを見送ると、入口近くの壁のあたりにしゃがみ込んだ。

「部長、何探してるんです?」

 背中からかかる後輩の声に、ポケットから手紙のメモを取り出してひらひら振ってみせた。

「これまでクリアしてきたルートの特徴やSNSで飛び交ってる噂をまとめてみたんだが、どうやらこのへんに……うわっ!?」

 突然の浮遊感。

 まるでいきなり足元に落とし穴が空いたかのようにバランスを崩す。一瞬、上下の方向感覚がわからなくなった。反射的に丸めた背中が打ち付けられたのはフローリングの床ではなく……かかすかにカビの匂いがする黄色いカーペットの上。

「え……あ……?」

 何が起こったのか全くわからない頭で周囲を見回す。

 床は黄色、壁も黄色、天井も黄色。天井にはやけに明度の高い蛍光灯が、等間隔で並んでいる。

 今までいたはずのリアル脱出ゲームの会場とは明らかに違う場所。そしてもしかしたら……自分がさっきまでいた世界とは明らかに違う世界。

 前を見ると、不自然に壁で仕切られた黄色の空間が暗がりに飲み込まれている。

 後ろを見ると、不自然に壁で仕切られた黄色の空間が暗がりに飲み込まれている。

 右も、左も、黄色い空間が無限とも思える連なりを構成している。

 何が起こったのか全くわからない。ここがどこなのかもまったくわからない。しかし部長は、「ここにい続けてはいけない」という本能に突き動かされるようにふらつきながらも立ち上がり、スマートフォンを取り出す。時間は13:47。部長は歩き始めた。

 外部に連絡を取るのは5回目で諦めた。通話は繋がらず、インターネットもダメ。バッテリーがまだ50%以上残っているのが幸いといえば幸いだ。

 どのくらい歩き続けただろうか。時間を確認すると15:03。もう2時間近くこの奇妙な空間にいることになる。散々歩き回ったが、途中で途切れたはしご、意味不明な落書き、行き止まりは見つかったが肝心の出口は見つからなかった。もう自分がどこにいるのかもわからない。

 歩き疲れて、カーペットの上に腰を下ろす。天井の蛍光灯の光にさえ疲労感を刺激されるようで両手で顔を覆った。

 2時間歩き回ってこの空間についてわかったことは多くはない。自分以外の人間はいない、ドアなどの類はなくひたすら黄色い空間が広がっている――そのくらいだ。

 バッテリーが減っているスマートフォンを取り出し、電話帳を呼び出す。「後輩くん」と登録した番号。無駄とはわかっていても、発信アイコンをタップせずにはいられなかった。

 祈るような気持ちと繋がらないことはわかりきっているという諦観を同時に抱えながらアイコンをタップ。

 映画やマンガのように都合の良い奇跡が起こるはずもなく、耳に押し当てたスマートフォンから聞こえてくるのは耳障りなノイズだけ。

 ……ノイズ?

 はっとして液晶画面を確認する。通話がつながっている!

「後輩くん!? 聞こえるかい後輩くん!」

 スマートフォンに噛みつくように叫ぶ。スピーカーの向こうから聞こえてくるのは相変わらずノイズだけだが、それはこの謎の黄色い空間に閉じ込められてからの初めての変化だ。それにすがりつくように、部長はスマートフォンに向かって繰り返し叫びながら走り出した。

 もちろん、どこかを目指しているわけではない。しかし、そこにとどまってはいられなかった。息を切らして黄色いカーペットの上を走りながら、部長はスマートフォンを耳に押し当ててノイズの向こうから行き覚えのある声が聞こえてくるのを祈った。

 周囲は相変わらず黄色い空間だけが続いている。しかし、恐怖よりも焦燥の方が勝っていた。このノイズが途切れてしまったら、そのときは今度こそ本当に絶望に囚われて動けなくなってしまう、そんな確信があった。

 曲がり角をでたらめに左右に曲がり、壁にぶつかりそうになりながら走り続ける。自分の喘鳴がうるさいが、それよりもスマートフォンから聞こえてくるノイズに全神経を集中する。

 そのノイズの向こうに、かすかに聞き覚えのある声がしたのを都合の良い幻聴ではないことを祈りながら、部長は耳にスマートフォンを押し当てたまま足を止めた。

「後輩くん、かい……?」

 恐る恐る聞き返す。聞こえてくるのは相変わらずノイズだけだったが、足を止めてゆっくり周囲を歩き回ると、ノイズが明らかに大きくなったり小さくなったりしているのがわかった。

 慎重に歩き回りながら、ノイズが小さくなる場所を探す。壁にぶつかってはその裏側に回り込み、再びノイズを探す。もう時間を確認することはしなかった。

 スマートフォンから聞こえてくるノイズは徐々に小さくなってきた。代わりに、明らかに人混みのざわめきのような音が大きくなってきた。まるでたくさんの人が集まったテーマパークのような――。

『……長! 部長! どこです!?』

 幻聴などではない。スピーカー越しにはっきりと聞こえたその声は、間違いなく後輩のものだった。馴染みのある声に一瞬で全身の緊張が解け、両足から力が抜けてその場にへたり込んでしまう。

 聞こえてくる声がまたノイズに埋めれ始めた。空気を求めてす必死に水面近くでもがく溺者のように返事を返そうとするが、無意味に開閉する口から漏れるのはやはり言葉にならない無意味な吐息だけ。

『部長、今どこに――』

 突然、スピーカーからの声が途絶えた。血の気が引く音が頭の後ろのあたりではっきりと聞こえる。

 震える手で液晶画面を確認する。バッテリーが切れていた。足元が抜けるかのような絶望が、悪寒を伴った浮遊感をもたらす。

 しかし――抜けたのは床ではなかった。

「――ぅわああああああ!?」

「ふぎゃっ!?」

 さっきまで床や阿部と同じ模様の黄色い壁紙に覆われていたはずの天井に、突然ぽっかりと穴が空いていた。そしてそこから、覚えのある声とともに覚えのあるなにかが降ってきた。

 降ってきたそれを反射的に抱きとめようとしたが、体格で優るそれを支えきれずに後ろに倒れてしまった。

 湿ったカーペットの不快な感触を背中で感じながらも、部長は胸の上倒れ込んだ馴染み深い顔を全神経を傾けて注視していた。それが厳格ではないことを、必死に確かめるように。

「いやんえっち。いきなり押し倒すなんてひどいじゃないか。溜まってるのかい」

「どうやら本物の部長みたいですね心の底から安心しましたよ」

 発した軽口に返ってきたのがいつもの軽口だったことに、涙が出そうなほど安堵する。だがもちろん先輩として、後輩にそんな姿を見せるわけにはいかない。

「……で、どうするんだい、ここから」

「どうするたって……」

 顔を赤くしながら体を起こした後輩といっしょに、改めてこの場所を見回す。

「……で、どこなんすかここ」

「私にわかるわけないだろう。それに君こそ、いったいどうやってここに来たんだ」

「いやなんか、部長がごそごそやってたあたりを探してたらいきなり床が抜けたみたいになって、それで……」

「私にはさっき、そこの天井がいきなり開いて君が落ちてきたように見えたが……」

 見上げてもそこには、他の場所と同じ黄色い壁紙に覆われた天井があるだけで、穴などどこにもない。

「部長はいつからここに?」

「あー……もうスマホのバッテリーも切れてしまってるから正確な時間はわからないが、少なくとも2時間以上はここにいると思う」

「え、2時間も? じゃあその間、食事とかは?」

「ああ、そういえば口にしてないな……。なにせこの異常事態だったから、それどころじゃなくて……」

「じゃあこれ、どうぞ」

 後輩が背負っていたリュックから、ペットボトルを取り出した。ひとつは後輩がよく飲んでいるミネラルウォーター、もうひとつは部長が好きな黄色いラベルの炭酸飲料だった。後輩が差し出した黄色いラベルのペットボトルを受け取り、一口飲む。

 馴染み深い味が口の中に広がったことで、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

「さて……」

 さっきまで体重を支えることも忘れていた両足でしっかり立ち上がって、周囲を見回す。

「そもそもここはどこなんだ? さっきまでいたリアル脱出ゲームの会場じゃないよな」

「さあ……ふたりして夢見てるわけでもないでしょうし……」

 床に手を触れると、たしかに毛羽立ったカーペットの感触がある。夢などではない。

「部長はここに来てから、自分以外の誰かに会いました?」

「いいや。幸いにしてゾンビにも怪物にも会っていないな」

「あー……ここがいったいどこなのかはともかくとして、どうにかして脱出しないとですね。部長はどのくらい移動したんですか?」

「わからないな、随分歩いたけれど……ここはこの通りずっとこの黄色い空間が広がっていて、自分が最初にいた場所もわからない。同じ場所をぐるぐる回っているだけなのか、どこまでも歩き続けてるだけなのか、それも……」

「うーん……なんか役に立ちそうなものあったかな……」

 後輩がリュックサックをおろして中身を探っているあいだ。部長は考えを巡らせていた。

 しかし、いい考えは浮かんでこない。上を見上げてもそこには不快なほど明るい蛍光灯と黄色い壁紙があるだけで、都合よく天から救いのはしごが降りてくる様子もない。

 結局二人には、ここに留まるか移動するかの二択しかないのだ。

「なにか役に立ちそうなもの、あったかい」

「あー、さすがにこういう事態は想定してなかったんで……。筆記用具とかそういうのしか持ってきてませんね」

「筆記用具か……。じゃあとりあえず、そこの壁に目印を書いておこうか。気休め程度かもしれないが、もしこの場所がループしてるなら同じ方向に進んでいてもこの場所に戻ってくるだろう」

「ですね……じゃあ、ここに目印書いときます」

 後輩は取り出したサインペンで、黄色い壁紙に大きくバツ印と、これから移動する方向を示す矢印を書いた。

「じゃあ、移動しましょうか。部長、歩けそうです?」

「ああ……」

 二人は矢印の方向に向かって歩き始めた。無限に広がっているとも思える――もしかして本当にそうかも知れない――黄色い空間は明らかに現実的なものではなく、変わらない風景はともすれば正気をじわじわと削っていきそうだ。

 けれど、部長は不思議と安定している自分の心を自覚していた。もちろんはっきりと言葉にすることはしないが、それは隣を歩いている後輩のおかげだ。

 この謎の空間に放り込まれたときはどうしようかと思ったし、最悪の想像で頭がいっぱいになりそうなこともあった。しかし、いったいどうやったのか後輩がこの場所に来てくれたときは、うっかり泣きそうになるほど安心した。

 未だに黄色い空間はどこまで続いているが、さっきまでの恐怖が明らかに薄らいでいるのがわかった。

 明らかに異常な場所にいるにもかかわらず、こうして後輩と二人で他愛もない話をしながら歩いているだけで慣れ親しんだ日常が戻ってきた気がする。

 思えば――三年生である自分はもうすぐ卒業だ。卒業後にどこに住むのかはともかく、同じ学校の先輩後輩としてこうしてふたりでいられる時間はもう終わりを迎えようとしている。時間は限られているのだ。この無限に続く黄色い空間とは違って。

 では仮に――今まで思いもしなかったことが脳裏をかすめた。

 このまま、ここにいたら?

 このまま歩き続けても、さっき壁に書き込んだ目印が見つからなかったら?

 このまま歩き続けても、この黄色い空間が永久に続いていたら?

 スマートフォンのバッテリーはとっくに切れているので、どのくらいの時間歩いたのかはもうわからない。それ以前に、開口部の一切ないこの空間にいると、時間感覚が薄れてくる。

 もし仮に、このまま進んだ先に外につながるドアがあったとしたら、自分はそのドアノブに手をかけるだろうか。紙の上に落ちた一滴のインクがじわじわと紙面に広がるように、その考えが少しずつ大きくなっていくのがはっきりわかった。

 後輩が現れたことで回復していた現実感が、ふたたび溶け始める。

 今すぐ足を止めて後輩の顔を確認したい衝動と、足を止めた瞬間にこの現実――現実?――が砂のように崩れてなくなってしまう想像が右足と左足に等量の重圧をかけ、どうすればいいかわからない。

 半ば自動的に動き続ける両足に載せられて、部長は黄色い空間を進み続ける。どのくらいの時間進んだのか、この空間に来てどのくらいの時間が経過したのか――それどころか、この空間に流れている時間が正常なものかすらもうわからない。

 どこまで進んでも、さっき壁に書いた目標は見つからない。真っすぐ進んでいたはずなのに、もう自分がどの方角を向いているのかすらわからない。

 それでも足を止めずに、二人は黄色い空間の中を歩き続けた。相変わらず、黄色い床、黄色い壁、黄色い天井、そして蛍光灯だけの単純な要素で構成されている空間。もう周辺の様子に気を配るだけの注意力はなくなっている。だから、視界の隅に自分たちと同じくらいの男女のように思われる人影が見えたときも、足を止めなかった。

 後輩が背負っていたはずのリュックサックの残骸が通路の端に放置されているような気がしても、足を止めなかった。

 そこで足を止めれば――なにか、なにか致命的な「終わり」が訪れる。何もかもわからない中で、その確信だけが鋭く明確だった。

 視線は正面に固定されている。隣りにいる後輩の顔を見上げたことはない。そこにいるのは後輩のはずだ。そうでなかったら、私は……。

「なあ、後輩くん」

「なんです?」

「手を……」

 少しの沈黙。まだ後輩の方を見られない。

「手を……繋いでくれないか」

 それだけ言って、部長は横にいるはずの後輩に手を差し出す。

「珍しいですね、部長がそんなこと言うなんて」

 横からそう聞こえる後輩の声はたしかに後輩のものだった。

 差し伸べた手を握ってくれた感触は、確かに後輩のものだった。

 ――変わり果てた私の、焼け焦げたような色の骨に腐った肉が引っかかった私の腕を、同じように表皮を失ってカルシウムの棒になった手で握ってくれた。

 いつの間にこれほど肉体が変質したのかはわからない。もうこの空間において、「いつ」「どこ」などという言葉は意味を失っている。

 手を取り合ったことで、私の残った自意識にほんのわずかな幸福感が発火して消えた。

 どのくらいの時間が経過したのかはもう、意味のない話。

 ふたりは文字通りの意味で言葉を失うほどにまで変化、変質していた。最後に残ったのは。この黄色い空間を当てどもなく歩くことだけ。

 黄色い空間をさまようこの影が、何を求めて徘徊しているか、それを知るものはだれもいない。

 彼ら自身も含めて。




「――長。部長!」

「――っ!?」

 さっきから自分を呼んでいたであろう後輩の声に唐突に気づく。電源を切っていたスピーカーのスイッチを入れたかのように突然後輩の声と周囲の声が聞こえてきた。

『それではリアル脱出ゲーム、開場します!』

 拡声器越しのアナウンスに、集まった参加者から拍手が沸き起こる。

 そこで部長はようやく、自分が後輩と一緒に総合アミューズメントパークで開催されているリアル脱出ゲームに参加していることを思い出した。

 ――思い出した?

 思い出したと言うなら――忘れていたということだ。なぜ? どうして?

 思い出そうとするが、そこにあるのは完全な空白だけ。何も思い出せない。

「ほら、部長。早く行きましょう!」

「あ、ああ……」

 後輩に手を取られて、会場入口に並ぶ。次々と参加者が会場に入っていき、次は二人の番だ。

 そこで、ほんのわずかな違和感があった。だが、それがなんなのかはわからない。

 係員にチケットを渡し、入口に一歩足を踏み入れる。

 その足が踏みしめたのは――フローリングの床ではなかった。

 

 カビの匂いのする、黄色いカーペット。

 黄色い壁紙の壁と天井。

 不快なほど明るい蛍光灯。

 

「――え?」

 思わず漏れたその疑問の声に、答えるものは誰もいない。

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