私はこのセ階を....
mai
第1話 プログラムの完成
来年はもう卒業だね....
そんなことを考えながら,私は新たな教室に向かった.知らない机.別れてしまったとも.そんなことを考え私は,新担任を待っていた.
扉が開き,すぐ後に教室は静まり返った.例に漏れたかのように私の声が,教室中に響き渡った.ぞろぞろと,新しいクラスメイトになる人たちは,新しい自分の席に座りだした.私は,その時に友達に言われて座った.
座ると隣には知らない人が座っていた.内心うれしかったな.そこで私は,彼女をのぞいてみた.
「え,頭よ」
私はつぶやいてしまった.
「は?誰あんた」
「あ,ごねん.俺ね....いや,何て呼びたい?」
「キモ(笑)おもしろいね.私はね.初美.うーんそだね,はじめ.うん,君のことははじめって呼ぶね」
やっぱし,俺のプログラムは完ぺきだった.
家に帰り,パソコンを起動した.
「ねぇそら」私は音声アシスタントを起動した.
「学校であったことと,新しいクラスメイトの情報まとめといて.」
そんな感じで,もう授業が普通に始まる時期になっていた.初美は相変わらずおバカキャラを演じていた.そう,演じていたのだ.
私のプログラムでは,彼女の頭は県内で争える”人”などいないだろう.
{ねぇ,なんで初美はおバカキャラ演じるの?}手紙を渡した.
彼女は音読をしているのにもかかわらず,平然と返事を書いてくれた.その速さに私は圧倒された.
{ばかだからと言いたいけど,はじめはなんで知ってるのかな,ストーカーですか?
▶ YES
NO}
読みながら書いた文章には見えなかった.
{ばかだからと言いたいけど,はじめはなんで知ってるのかな,ストーカーですか?
▶ NO}私は ▶ YESの文字を消し,NOに丸を付けた.
{あなたは硝酸だったの?私と反応しちゃったか////}急に初美がふざけた.
{初美って,よく読みながらそんなこと考えられるよね}
と私が言った同時に急に手紙がなくなった.
{プログラム得意?言語で行くと ・・・・F3#.あたりとか}
私はF3#に衝撃を受けた.この言語は私が独自で開発改良して,ネットになど一切公開していない.彼女はなぜ知っているのだろうか.
{そのメガネのディスプレイ見えるよ(笑)私ならね.}初美は少し口角をあげていた,いったい何を考えているのかわからなかった.もしかすると,彼女は私が思っている以上の人間なのかもしれない.
{なんでわかったの?}私の字は震え動揺を隠せない.
{プログラム言語の開発そして,その活用できるのははじめだけじゃないんだよん}初美は少し馬鹿にしてきた.{土曜日さ,私の家来ない?}突然初美が誘ってきた.
そして迎えた土曜日.
「ほんとに来るとはね.」
「初美が誘ったんだろが.」
「まぁまぁ,上がって.誰もいないからすきにして.」
彼女の部屋には壁一面のに広がる一枚のディスプレイがあった.その大きさと言ったら,私は度肝を抜かれていたのかもしれない.それだけでなく私は外から見た時の彼女の家よりもやや小さすぎる気がした.
「なんか家の見た目よりも部屋小さいんだね.」
「やっぱ,はじめならきがつくよねー.本当の私見る?いや見てよ」彼女はそう言って,おもむろにエアコンのリモコンを手に取った.
「この時期にエアコンはいらないんじゃないの?」
「馬鹿ね...とりあえず見てな」
それだけ言ってディスプレイが急に動き壁の外に階段とちょっとしたスペースがそこに広がっていた.
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