4月14日(月)
今日からまた新しい一週間が始まるぜ!
「Good morning everyone!」
こう見えて私は毎年英語のテストは学年1位だしね!
なんて清々しい朝なんだ!
「やっぱり私、晴れって大好きだ!」
心がきれいになっていく感覚がする。清々しいこの天気を前に、私はいつも心が跳ね上がる。とはいってもまだ春だから寒いんだけどね。
「ま、いつも通りパンを焼きますか!」
オーブントースターにパンを突っ込んで適当な時間を設定する。何分焼いてもパンは美味しいはずだからね!
その間に準備を済ませてと――、って焼けた合図がいつまでもしないのはなんでかな?
「なーんか、嫌な予感がするんだよなぁ……」
恐る恐るオーブントースターの方に行くと、そこにはマックロクロスケになっているパンがいた!
「な、なんで焦げてんの!? え、あと五分!? 準備に十五分ぐらいかかったから……、二十五分で設定していたのか!」
あれ? 二十五分マイナス十五分って十分じゃない? 計算が合わないなって思うのは私だけかな、いや、みんなもきっとそうだ。
「とりま家を出ないと!」
私はパンを加えて走る。
「いや硬っ!」
板チョコよりは柔らかいけどね! なんかパン、真っ黒だけどね!?
と言うか最近、角で待つことが少なくなってきちゃったなぁ……、忙しいし、なんか。ま、始業式始まって一週間ぐらいしか経ってないんだけどね。
「ここの角だね。うっわー、久しぶり!」
3日ぶりぐらいかな。それにしてもこのパン、まだ三口ぐらいしか食べられてないんだけど……。
「お前今度は何食ってんの?」
「あ、真間ちゃん。おはよー! なんか時間設定ミスって、パンがマックロクロスケになったんんだよねー」
「そっか」
真間ちゃんのふつうの反応に私は首を傾げる。
「前はもっと「馬鹿」とか言ってなかったっけ?」
「馬鹿に馬鹿って言っても馬鹿なことには変わりないだろーが」
「ねえ、辛辣すぎない? それよりも隼人は?」
「あ? んなやつ知らねーよ」
うん、いつもより辛辣すぎるね。
「ていうかそれなに? 真っ黒すぎない?」
「なんか……、焦げた?」
「バッカじゃないの?」
「うん。人生初だよ、自分のこと馬鹿だと思ったのは」
真間ちゃんの呆れ顔が見えるけど、いつものこと。だから私も、いつも通り無視するね。
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