普通の日常と刺激

朝日野新田side

「大神...さんか」


知っているように呟く僕に看護師さんんは心配する。


「どうしたんですか、先生」


受け取ったカルテには家族一家を虐殺したと書いてある。

職員はまだ殺されていないらしい。

ということは今日の夢はもっと先の未来?

誰視点だったんだ?

今日の夢が正夢になるのであれば、対策を打っておくべきだ。

被害者を増やさないためにも。


「いや、なんでもない。...その患者には気をつけて欲しい」


大神がこの病院からでるまで最新の注意をして動こう。


「?わかりました」











「はじめまして。大神さんの担当になった朝日野です。よろしく。」


「朝日野先生よろしくお願いします。」


やけに落ち着いたやつだった。

一家を虐殺したやつだとは思えないくらい大人しい。

なんだか気味が悪い。



















数ヶ月経ち、大神隼人と少し仲良くなった。

だんだんと周りの目が冷たくような、そんな日々を送っていた。

休憩時間の話し相手になる関係になったある日。




「あの日の夢もこんなふうに雨降ってたよね。」


なんの話だ。

なんかの誘惑...?


「ねぇ、先生。先生があの日見た夢、僕覚えてるんだよ。僕も同じ夢を見ていた。こんなところで本人に会えるなんてね。」


こいつは一体なんだ。

なんなんだ。

一体何を企んでいる。


「先生は僕のこと、助けてくれる?」

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