『声』が誰かの力になれる。変わりたいと思う自分と、支える人がいれば踏み出せる。それをしずかに感じとれた、とても良い作品でした。終始安定した状態で読めて、ほっこりでき、誰もが内面性と、勇気を持って生きてるんだと感じました。良い作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
物語は変化する物語と変化しない物語があるだろう。今作は前者だ。とはいえこの感想を書いている時点では、物語は二話で完結している。物語の向かう先には大きな可能性を感じる余地があるのは、登場人物たちの未来への予感だけが理由では無いだろう。その未来が幸いなものであるかは分からないけれど、その余韻はこの物語の可能性を示している。自分はそう感じた。