第20話 友人が予約して定価で買ったゲームがクソゲーだった話
今はもう少ないかもしれんが、口コミぐらいしか情報が得られなかった時代は、クソゲーに遭遇する確率が本当に多かったんじゃよ。
クソゲーでも作れば売れる、そういう時代があったんじゃ。今はもう開発費に巨額の費用が掛かるために作られる本数も減り、そしてクソゲーも……、いや、結構聞くのう。
それはまあいいとして。面白いと期待して定価で買ったらクソゲーじゃった、それは悲しい事じゃろう。特に中高生がお小遣いを溜めたお金でやってしまったら、悲しいはひとしおじゃろうて。
ワシの友人にも、その経験はあった。ワシも一緒にゲームショップ(まだあった時代の話じゃ)に行って、予約したのを覚えておる。
発売前に、ワシ達には知る方法がなかったんじゃ。このゲームが後に伝説のクソゲーと呼ばれてしまう事になるとは……。
SFC『
内容については、感じるのは人それぞれじゃろう、だからワシは何も言わん。……しかし、しかしここだけは言わせてくれ。
操兵の敵が、ボス以外では二種類しかいないのは、さすがに手抜きすぎだろうが‼
……『
ついでに書いておくと操兵の攻撃は、パンチとキックしかなかった。当たるけど弱いパンチと、当たらないけど強いキック。それだけじゃった。操兵のイラストでは剣が書かれておるのに、実質キック一択じゃった。
『
この『
それがこんな事のなるなんて……そして小学生から付き合いのあるYが、予約して、新品を、定価で、買ってしまうとはのう……。
一年程度でワゴンの常連になり、数年経てば税抜きワンコインで買えるようになっておった。
……しかしワシやツレ達はYから借りてプレイして、みんなでボロクソのように言い合っておった。
それを考えたら、この思い出はプレイスレス。楽しい思い出を作る事が出来た、そう思う事ができるかもしれんのう……。
……いや、ワシは金を出していないから、こういう事が言えるんじゃろうがな。
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