第14話 ラノベのあれこれととりとめのない話
初めて読んだラノベは一体何だったのじゃろうか。これには状況や時代が大きくかかわってくると思うんじゃよ。
親が持っていた本、年上のイトコが教えてくれた本、兄姉が読んでいたから自分も読みたくなった本、友達が教えてくれた本、本屋で何となく買った本。色々あると思うんじゃ。
ワシが初めて読んだラノベは兄が買ってきた『ロードス島戦記』の一巻じゃったが、まだスニーカー文庫ではなく普通の角川文庫の本じゃったのう。すぐにスニーカー文庫になったので、これが最初に読んだラノベと思っていいじゃろう。
ちなみにワシは多分特殊で、初めて読んだ本は父親が持っていた山本荘八の『徳川家康』だった、らしいんじゃ。親からはワシは一桁の歳に読んでいたと聞いた事があるんじゃが、全然覚えていないんじゃよ。多分と言うか絶対に、読んだふりをしていただけだと思うんじゃ。
それで次に初めて買ったラノベなんじゃが、これはよく覚えておる。『無責任艦長タイラー』じゃ。正直アニメとラノベの違いが何と言うか、原作ではなく原案と言ってもいいぐらいの違いがあって驚いたモノじゃ。原作と原案の違いは知らんが、本当に違うんじゃよ。
何しろまず、船の設定が違う。無責任艦長とタイトルにある通り船に乗るんじゃが、原作ではちょっとだけ出した船にアニメでは乗っており、アニメの最終回でようやく原作で乗っている船に代わるんじゃ。
キャラデザももう別人と言うか、主人公などの一部のキャラはメガゾーン23の一巻と二巻ぐらいに違うんじゃ。……まぁ一言で言えば、そういう時代だったのかのう。
まあそれはもういいとして、このころ知り合った友人の一人に、こういう方向が好きな兄がいる友人がいてのう、これを切っ掛けにして富士見ファンタジア文庫も読み始めたんじゃ。
そして電撃文庫。いくつかの作品がタイトルを少し変えてスニーカー文庫から電撃文庫に移籍したんじゃが、ただ買っているだけの人間には理由が分かるわけも無く、まあ昔の事じゃし、気にする必要も無いんじゃなかろうかのう。
この三レーベル以外にもあったんじゃが、長らくいまいちパットはしていなかったんじゃ。そのせいか今はあまり置いていなくて、ある内に買っておけばよかったと思っておるんじゃよ。特にジェットマン、何でワシは買わなかったのかのう。
今はもう色々とレーベルも増えて、昔には考えられなかった時代じゃな。一時期は電撃文庫が強すぎたのにのう。
もう文庫本でもない小説も増えて、ラノベもあまり使われてない時代な気がするんじゃが、昔のラノベは本当に何でもありじゃった。
真面目な本からSFに歴史にファンタジーにエロ、ラノベには全部あったんじゃ。だからワシは思う。
書いた人がライトノベルと思えば、それはライトノベルだ。と。
誰かが既にこういった内容の言葉を書いたかもしれんし、書いてないかもしれん。ただ一つ言いたいのは、ライトノベルは自由じゃと、そう言いたいだけなんじゃよ。
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