第4話

少しすると香澄から恋愛相談されるようになった。


今までに香澄の恋愛について聞いたことがなかったため、ノリノリで聞いていた。


「男の子と話すの緊張するんだけど、どうしたらいいかな?」


「男の子って歩くの早いね。置いてかれそうになるから早歩きするとすごい笑ってくるんだよね笑」


連絡だけで二人の仲が親密になっていっているのは明確だった。


そして先週事件が起きた。


『晴香ー?ちょっといいか?』


恭介が声をかけてきた。


「んー?どしたー?」


『わりぃんだけど、日曜日急用入っちゃって出かけられなくなった。』


「えー⁉めっちゃ楽しみにしてたんだけど?」


『がちごめん!埋め合わせするから!』


「しょーがないなぁ、今日コンビニでなんかおごってよ?」


『ありがとう、マジ感謝!!』


そんな会話をした夜、香澄から連絡がきた。


「はるかぁ、日曜日お出かけに誘われたから土曜日に服選んでほしい!」


私は喜んで土曜日に服を選び、日曜日に緊張してる香澄を送り出した。


この時に気付くべきだった。

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