第2話
キーンコーンカーンコーン
「ねね、恭介!今日も一緒に帰ろー!」
私は彼の席に向かいながら声をかける。
『あー...ごめーん、今日ちょっと監督に呼び出されてて。晴香待たせんの申し訳ないから先帰ってて笑』
「えー?またぁ?今回は何やらかしたん!?」
『いやぁ、ちょっとね‥。まぁ、そういうことあるやん?あ、明日!明日は一緒に帰れるから!じゃ!』
そう言いながら恭介は素早く席を立って教室から出ていった。
「もぉぉぉ!」
プリプリ怒ってると周りにいた男どもからはやーい、振られてやんのぉとおちょくられた。
コイツらの相手をするのがめんどくさいことは目に見えるため、それなりにごまかしてその場をあとにする。
私はため息をつきながら下駄箱に向かう。
「やっぱ曜日決まってる感じかー、はぁしんど…」
今日、私はあることを確かめるめわざと恭介を誘った。
まぁ、案の定断られたわけですが。
まったく、やるならもっとうまくやってくれよ。
学校の近くの公園に向かうと人影が見えた。
チラリと覗くとそこには恭介と女子高の制服を着た女の子が楽しそうに話しているのが見える。
そう、恭介は浮気をしていたのだ。(まぁ、高校生だから浮気と言ってもいいのかわからないが…)
しかもあろうことか、相手は私の親友である香澄だった。
彼女は私たちが付き合っているとは知らない。
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