【あとがき】

 この度は「夏椿から秋桜へ」を読んで頂き誠にありがとうございます。

 初の連載作品として、自分でもいろいろと試行錯誤の一作目となりました。「純愛」というテーマで、それをコスモスという象徴に託しました。

 全話を読んで頂いた方に、この二人が繰り広げる「コスモス」との旅路が少しでも伝わればなという思いで書きました。

 まだまだ未熟な面が多く、荒削りな形だと思いますが、自分のなかでは一つの「原動力」を表現できたかなと思います。


 この晴秋と夏生のエピソードは、私の父の「想い」から着想を得たものです。

 私の父は遠方にある「もう誰も住んでいない自分の実家」に定期的に行っては祖父や祖母の遺品整理や庭の整えや掃除をしていました。

 そして、その「遺品」を私に「形見分け」してくれました。

 私が使っている菜切り包丁も祖母が使っていたものを、父が研ぎ直して私に渡してきたものです。

 そうやって、今も傷んでいく実家に「何を思っているのか」を私なりに解釈した物語になっています。コスモスは、私がそこに見出した「象徴」となっています。

 そこを「晴秋」の実家への執着を重ねました。


 随分重い作品になってしまっていて、ここまで読んでいただいている方には少し「辛い」という内容になっているかもしれません。

 でも、その「重さ」を伝えたい、という私の思いを汲んでいただければ嬉しいです。


 最後にたった一輪咲いた「コスモス」は二人の「続いていく」絆です。


 …実はこの物語には「続き」があります。

 できれば近日中に告知できればなと思います。


 長々と書いてしまいましたが、コメントなどいただければとても嬉しいです。

 どんな感想でも、次回作への参考にさせていただきたいので、お気軽にご感想をいただければと思います!

 ここまで読んでいただき有難うございました!

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夏椿から秋桜へ―季節が紡ぐ二人の想い― 時貴みさご @Misago_t

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