第30話
これまでにも、僕が代わることで何十何百と仲間が処刑されていった。
彼女のドレスの手入れも、料理も、掃除も、アフタヌーンティーの準備も、今ではすべて僕の役目。
その度に申し訳ないと思いながらも、僕は彼女に取り入り続ける。
彼らの無念も喜んで背負おう。
「愛しております、ご主人様……っ」
本音を黒く塗り潰して、愛おしさの仮面を被る。
嘘で塗り固めた心を眼差しに乗せて、魔女を熱く見つめながら女の園を穿つ。
どんなにおぞましい行為でも、僕の身体はしっかりと快楽を得て昂ぶらせようとするから不思議だ。
荒く息を零して、何度も往復して、僕は魔女の中に吐き出した。
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