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 ・ものがどっかいっちゃう台所


【概要】

 屋敷で暮らすようになって最初の夜からキッチンにあるテーブル近くに置いてあるものがなくなるようになります。

 捨て忘れた野菜クズからスプーンなのどの食器、テーブルクロスに時には椅子など、一夜ごとに何かしら一つがどこかへ消えます。

 戸締りもしているし侵入の痕跡も見られないため、犯人逮捕のために寝ずの張り込みをすることにします。


【状態】

 そこそこ広いキッチンです。石のかまどに戸棚、作業用の椅子にテーブル、その他持ち込んだものも含めて色々と置かれています。

 隣には食料貯蔵庫がありますが、中は密室でドアに鍵、中のものも消えていません。

 夜、張り込みをしていると不意に何かを引っ掻くような音がします。

 見ればテーブルの上、板と板とをくっつけてできた隙間から、灰緑色の異形な手がぬるりと伸びています。見える限りで肘関節が二つ、指の関節の四つあって本数も六本です。

 異形な手は手探りでテーブルの上や周囲を弄り、何かを掴むと隙間へ引き摺り込んで消えます。


【クリア条件】

 この手をなんとかして下さい。

 攻撃すると驚いたようにすぐに引っ込みますが、次から隙間であればどこからでも、時間制限なしでひっきりなしに飛び出し、掴んで、引き摺り込むようになります。

 何か血の流れている生き物を引き摺り込むと二度と現れません。

 引き摺り込まれたものはどうなるかは不明で、引き摺り込まれると二度とこちら帰って来れなくなります。

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