第1話

教室、廊下はざわざわしていた。なぜなら高橋玲奈がいるからだ。

玲奈はスタイルよくモデルみたいな体型をしている。

玲奈は生徒たちに慣れているような感じで手を振った。

「??!もしかして俺に?!」

「いや俺だろ!」

「いやいや俺だろ!」

(何を言ってるんだあいつらは)


「なぁ〜直樹〜高橋先輩ってきれいだよなー」

「お前彼女いるだろ」

「彼女はきれいじゃなくて”可愛い”な?」

「お、おう」

「なんか侮辱された〜?何の話してんの?」

「あずさ・・・いたのか」


最初に声をかけてきた男の子は小学校からの幼馴染、松本愁真(まつもとしゅうま)に声をかけられた。愁真は陽キャで誰とでも仲良くでき、バスケ部エースなこともあり学年の中でもよく噂を聞くほどの人気ぶりだ。しかも彼女もいる。


途中から話に入ってきたのは、上城あずさ(かみしろあずさ)だ。

彼女はテニス部で県大会優勝という実績を持つほどの実力者で学校で愁真と同じくらいの人気度を持っている。そして愁真の彼女である。直樹は愁真つながりであずさと仲がいい。


「で?なんの話ししてたの?内容によってはどっちも絞めるけど」

「お、俺も?!」

「すいませんでしたー!直樹がきれいな彼女がいるだろ?って言ったからきれいなを可愛いに訂正しただけなんです!だから直樹が悪いです!」

「いや俺のせいみたいに言わないでくれる?」

「そうかぁ〜じゃあ直樹のせいだね!ちょっとこっち来ようか?」

「このバカップル!ってイテっイテテ」

(愁真のやつ後で覚えてろよ)


あずさは手慣れた様子で直樹の腕を背中にありえないほど引っ張った。


(ゴメンな直樹。許してくれ俺はいつもやられているんだ。次やられたら折れる)


愁真は安堵していたがすぐに壊された。


「じゃあ愁真もこっちおいで?」

「・・・」

「え?」

「?こっちにおいで?」


一回愁真は何を言ったのかわからなかったが繰り返されたことにより思考停止状態の愁真にも伝わった。


「な、なんで・・・?」

「絞めるからに決まってるでしょ?」

「なんで・・・」

「あの言い方だと私きれいじゃないってことだよね?」

「あ、ち、違うんだ。話し合おう待ってk」

「イテぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「うわぁー」


直樹は愁真の腕がありえない方向に曲がってるのを見て引いていた。

その後、手を離された愁真に瑛人は


「まぁ自業自得だ」

「直樹〜」


愁真は涙目になりながら直樹に抱きついた


「じゃれ合ってないで早く席につけーホームルーム始めるぞ〜」

「これのどこがじゃれ合ってるように見えるんですか!」


先生に言われみんな席に着きホームルームがはじまった


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学校のマドンナが倒れていたので助けたら「恩返しさせて?」と言ってきた。〜家の中まで恩返ししなくても〜 りょーーーーーーーーーーーーーーーーーー @nashisu

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