神様

青城澄

神様


神様が君に 頬ずりをしに来る

たったひとりの 君のために


神様の心のために 風がざわめく

花が咲く 花が咲く 花が咲く

木々が揺れる

こいぬが転ぶ

猫が見つめる

小鳥が窓辺にやってくる


神様が君の所へ来るための

道をつくるために

世界中のすべてのものが動く

光が君を抱く 青空は澄み渡る

君はまだそれに 気付くことはできない

でも


世界中が 君を愛している

たったひとりの君に 愛を送るために

歌を歌い続けている



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神様 青城澄 @sumuaoki

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