第4話 感情が迷子な男

空が騒めく。風が啼く。曇天の向こうからそれはやってきた。


???

「ノストラダムスか…?」


ノストラダムス

「え?なんで俺の名前知って…」


空から降りてきたのは超絶イケメン?なのか美女?なのか分からんがとにかく美しく、異様なオーラを放つ存在。


???

「あ、初めまして。私、アンゴルモアと申します。ようやくお会い出来ましたね。」


ノストラダムス・ルナ

「ええええええええええええええええ」


ルナ

「え、ちょっと待って!今あの人確実に空から…それであのイタい男をノストラダムスって」


ノストラダムス

「おえええええええええ。何?これ。意味わかんない。俺の予言当たったの?封印しに来たのに当たっちゃったの?もうどうすれば良いか分かんないよおおお。」


ルナ

「ダメだ、完全に感情が迷子になっているわ。」


アンゴルモア

「すいません。なんか不安にさせちゃったみたいで。私が来るの遅かったからですよね…。」


ノストラダムス

「そう!そうだよ!遅いって!26年も遅れるとかどうなってんだよ!そのせいでお前!俺死ぬほどいじられたんだからな!って言うかそのせいで転生までしてんだぞ!」


アンゴルモア

「すいません。渋滞にハマっちゃって。時空の切れ目のところいつも混むんですけど、今回事故まで重なっちゃったみたいで。」


ルナ

「この人、何言ってんの!?これ恐怖の大王なの?めっちゃ気弱いし、生活感出すのやめてよ!私の人生が崩れていく音が聞こえるわ!」


アンゴルモア

「本当申し訳ないです。改めてご挨拶させてください。私の名前はアンゴルモア。500年前にあなた、ノストラダムスさんに呼ばれてここにきました。よろしくお願いいたします。」



~天界~


始皇帝

「あわわわわわわわわわ。何だあれは!アンゴルモアとか言ってるが!」


信長

「お前があわあわすると、不穏な空気流れるから止めろ。とにかくだ。アンゴルモアの大王いたな。」


クレオパトラ

「いたわね。もう少し待てば、あの子転生しないで良かったかもしれないわねえ。」


信長

「…………………。まあしょうがねえな。飲もう。サル!お酒持ってきてー。」


秀吉

「御意。」

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