下下下

学生作家志望

頭と自分がラスボス

目玉焼きを作れないとか、卵を割る時に殻が入った。


人が気にしない失敗ですら、僕には100年分の重みに感じる。


心かそれとも頭の中で僕はずっと毎日独り言をしてる。


ゴミ捨てを頼まれたので、ゴミを捨てに行った。そうしたら、ゴミ箱を持った僕に先輩がゴミ袋を広げてくれた。


ただこの時、僕はまた独り言をした。


ゴミ袋の外にゴミを捨ててしまったら、そのゴミは誰が掃除するんだろう。先輩が、そこにいる。


ゴミ袋を広げてくれる先輩と、ほうきを持ってこっちをジロッと見ている先輩。


やっぱり独り言は頭で考えていることだ。だってだいたいこの後に起こることが想像できたから。心とはまた別、今は理論的にこれを考えた。


そうして今、それが起こった。


ゴミ袋に入れたはずのゴミが、外に流れ出た。幸いそこまでの量ではなかったが、僕はなぜかそれを「すいません。」と繰り返し言いながら手でかき集めた。


先輩は「いいよ大丈夫、先行ってて」


と手間が増えたのに、優しく言ってくださった。


ゴミ箱を持って、後少しで床にひきずるくらい、空になって軽いゴミ箱が僕にはすごく重く感じた。


1人反省会の始まり、始まり。


また僕は迷惑をかけた。また恥をかいた。


どうして何も上手くいかないんだろう。


誰かの言った通りに出来ない。誰かの支えがあっても出来ない。


誤魔化した失敗もここでまた泡みたいに吹き出す、それが鉄板。


今日の体育のバスケでもやっぱり戦犯ばっかり。返ってきたテストも散々だったなぁ。


数学のテストなんてどうだ。本来なら余裕で赤点なところを、「がんばった点」という先生の優しさによってなんとか回避できたんじゃないか。


僕は馬鹿でもあるし運動馬鹿でもある。


ゴミ箱を持ったまま、みんなが待っている掃除場所まで帰った。


「道に迷った?遅かったよなw」


僕がとぼとぼと歩いたせいで、みんなが帰りの支度をする時間も少なくなった。


帰ったら何を書こうか、みんなの笑いあう後ろ姿を見ながら考える。


失敗ばっかりがよぎる頭ではなく、この時は心で考えた。


有名になれなくても、多くの人に届かなくても、僕が書く文章は僕にしか書けないんじゃないか、心は僕にいつも生きるヒントをひたすらに送り続けてくれた。


目に見えるものばかりが全てじゃない、肯定されてる気がする。


星がついて応援されて、頭、自分もいつかもっと本当の意味で強くなれたらいいのに。


震える手で書き連ねる今日が、いつか自分の頭で肯定できる今日になればいいと思う。



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