ロックリズム
木下 昴
第1音 これまでの事とこれからの話
音葉「これは想いを紡ぐ物語、光を目指し続ける物語」
音葉「まだまだ暴れられるよね」
観客「わー」
バンドメンバー顔を見合わせる
音葉「次はこの曲・・・」
時計のアラームがなる音
音葉「良く寝た」
仏様に手を合わせる
音葉「行ってきます」
河原木高校へ登校中後ろから近づいてくる人影
七海「わ!おはよう音」
音葉「びっくりした、いつも元気だね七海」
七海「だってその方がハッピーなこと起きそうじゃん、音葉は今日も貧血?」
音葉「うん、でも心配しないで大丈夫だよ」
七海「そっか、でも我慢はしちゃダメだぞ!
あの時も大変だったんだから」
音葉「わかってるって七海ママ」
学校が終わり二人で帰ってる途中
七海「今日もお疲れ様」
音葉「お疲れー」
七海「また授業中寝てたでしょー、夜更かし?早く寝なよお肌に悪いぞ」
音葉「だって眠いし、退屈だし、それと私がテストで悪い点取ったことある?」
七海「なんで神様って不公平なんだろう」
音葉「さ、帰ろうか」
七海「待ってよ、私まだ準備してない」
学校の最寄り駅へ到着
七海「私、行くとこあるからここでまたね!」
音葉「またね」
ニ十分後姫森邸の最寄駅から帰る途中公園へ立ち寄る音葉
公園からギターの音色と歌声が聞こえてくる
音葉「・・・」
謎の少女「ありがとうございます、これは私を支えてくれた曲なんですよ」
観客「歌うまいね」
謎の少女「どうも、どうも、ここからはリクエスト受け付けますよ何かリクエストありますか?」
音葉「・・・」
謎の少女「・・・」
謎の少女と音葉の目が合う
謎の少女「え?なぜここにengage Worldの音葉が」
音葉「あ、え!」
逃げ出す音葉
謎の少女「ちょっと、ちょっと待って、ごめんなさい用事ができたのでここら辺で」
音葉「なんですか?着いてこないでください。」
謎の少女「engage Worldの音葉さんですよね、いつもengageの曲聴いて元気もらってるんですよ!」
音葉「engage Worldなんか知りません、人違いでは! 」
謎の少女「音葉さんの歌声とギターが特に好きで」
音葉「だから知らないって」
謎の少女「・・・すみませんでした」
次の日
謎の少女「今日も来てくれたんですね音葉さん」
音葉「・・・」
次の日
謎の少女「音葉さん」
音葉「毎回うるさい、あんた一体なんのつもり?ここで揉めてもあれだからジョイセルでいい?」
謎の少女「はい、音葉さん」
謎の少女「マルゲリータピザとチーズインハンバーグ大盛りポテト食後にチョコパフェお願いします」
音葉「私はドリンクバー2つとハンバーグ定食で」
店員「かしこまりました」
音葉「あんた、すごい食べるわね」
謎の少女「お昼食べてなくてお腹ぺこぺこなんですよ」
音葉「私コーヒー入れてくるけど、あんたは?」
謎の少女「氷半分のコーラお願いします」
音葉「はい、どうぞ」
謎の少女「ここ料理美味しいですよね」
音葉「そうだね」
謎の少女「私engage Worldが大好きで」
音葉「聞いた、なんで私に付きまとうの」
謎の少女「engage Worldどうして辞めたんですか」
音葉「・・・逃げた」
謎の少女「逃げた?どうしてあんなに輝いてたのに」
音葉「それはもう過去の栄光でしょ、それが知りたくて付きまとってたって事?」
謎の少女「いいえ、私と一緒に歌ってください!そして、あんたじゃなくて私の名前は音御ゆなです」
音葉「は?歌うって言ってもどこで?」
ゆな「着いてきてください」
音葉「わかった、ただこれが終わったら2度と私に関わらないって約束して」
ゆな「わかりました、これで最後にします。」
音ノ木公園に到着してギターの準備を始めるゆな
ゆな「はい、音葉さんギター弾いてください。」
音葉「わかった、一曲だけな」
ゆな「blank starでいいですか?」
音葉「OK行くよ」
ゆな「はい」
(久しぶりだなこの心震えるような熱い想い・・・)
警察「ちょっと君達今何時だと思ってるの?」
音葉「ゆな逃げるぞ!」
ゆな「はい、音葉さん!」
警察「待ちなさい!」
音葉「全くあんたといると退屈しなさそうだなゆな!」
ゆな「なんですかそれ、急にdisってるんですか?」
音葉「いいや褒め言葉だよ、ねー私と一緒にバンドやらない?」
ゆな「え?はい?あの時『わかった、ただこれが終わったら2度と関わらないって約束して』って言い出したの誰ですっけ」
音葉「悪かったよ、ごめん。」
ゆな「でも急にどうしたんですか?」
音葉「あんなに心震えて熱くなったの久しぶりだった、engage Worldを最初にやり始めた時の事思い出してなゆなとなら止まった針が動き出すかもしれないと思ってね」
ゆな「・・・」
音葉「だからゆなの歌声に合わせてギターを演奏させてくれ!え?どうしたゆな?」
ゆなが急にへたり込む
ゆな「憧れの人と演奏しただけで嬉しすぎるのに、バンドに勧誘だなんてもう立ってられないくらい嬉しすぎます。でもごめんなさいバンドは出来ないです。」
こうして私たちの物語が始まった
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