能力至上主義の世界で無能力の魔法使いの俺が無双してしまう話
エビネ
第1話始まり
ドオォオン、ドガアァアン
この世界はあんなビームとか出せる「能力」というものがある。そしてその能力によって俺たちは格付けされている。最高ランクのα《アルファ》次のランクのβ《ベータ》、γ《ガンマ》、δ《デルタ》と続き最低ランクのε《イプシロン》。この五段階で分けられる。しかしその五段階ですら分けることのできない”無能”ζ《ゼータ》。そんな無能の一人、それが俺、
俺はとある能力者学園に通っている、この学園はランキング制度をとっており戦闘を行い勝利することによってポイントを集めることができそのポイントに応じて上からA、B,C、D、E、の五クラスに分けている。といっても無能力なのだからもちろん俺は一番下のEクラスだ。
「またあいつ来たわwあんだけやってやったのにまだ来るとかすげえなw」
こいつは無能力の俺を目の敵にしているやつ、いつもの取り巻き二人とよく行動を共にしている。昨日もボコボコにされて結構痛かった。
「あはは、まぁ学園寮暮らしだし休めないしね。」
こいつらだけなら俺はとっくに学園をやめていたのだが、俺には最高の癒やしがいる、
「暁人~~!!」
あのニコニコでこっちに走ってくる可憐な少女は
「大丈夫!?この怪我誰にやられたの?教えて、私が殺すから。」
と、過剰なほど心配しありえないほどの殺気が漏れ出していた。俺はあいつらのことを心配して、
「いや昨日にトレーニングをしていたらいろんなところぶつけっちゃって、ごめんね心配させちゃって。あと周りのみんなも怖がってるから殺気も抑えて。」
麗の殺気を抑えることができたが周りのみんなはまだビクビクしている。麗のおかげで今日はなにもされなかったが、このあと起きることが俺の人生を大きく変えることになるなんて思いもよらなかった。
その日の学園生活が終わり寮でゆっくりしているとまさかの来客が来た、
「おいちょっとツラかせよ。」
あいつらが俺の部屋のインターフォンを押していた。俺は居留守を決め込もうとしたが、ドアを蹴破られ無理やり連れていかれた。
「無能力者の分際で篁さんと仲良くしやがってよ。」
嫉妬か、実にばかばかしい。まぁそんなこと口にできるわけもなく。無抵抗にいつものようにボコボコにされていると。
バアァァアアン、突如何かが飛来してきて砂埃が起きた。
「繧ウ繧ウ縲√ル繝ウ繧イ繝ウ縲√う繝?ヱ繧、縲√え繝槭た繧ヲ」
謎の言語を話しており、遠方の国の人かと思ったのだが、砂埃が晴れ、そこから出てきたのは。異形の化け物。
「お、おいなんだよあいつ!」
「やばいですよ!」
取り巻き二人は焦ってるみたいだが、こいつは何の危機感も覚えることもなく、
「化け物に見えるとはいえただの生き物、能力の有無じゃ圧倒的に人間のほうが上なんだ、よっ!」
といい能力を発動する、巨大な炎の弾が発生し異形の化け物に向かって飛んでいく。その炎の弾が直撃し爆発が起きる。
「やったか!」
それは言っちゃいかんでしょ。
「繝翫ル繧ウ繝ャ縲√が繝「繧キ繝ュ繧、縲√が繝「繧キ繝ュ繧、」
「効いて、ない!?」
ほらノーダメじゃないか。しかし本格的にまずい状況になった。この中で一番能力が強いこいつで倒せないならもっと高ランクの人間の助けを呼ぶしかないが、この袋小路の状況じゃ助けを呼ぶのは無理だ。そんな思考を続けていると、
「繝槭ぜ繝上?√ヲ繝医Μ繝。」
化け物が高速であいつに飛んできた。鋭い爪があいつの腹を貫く。いいや貫くはずだった。
「俺がいなかったらな。」
こいつらにボコボコにされていたから俺を全く警戒していなかったのだろう。化け物は困惑をしていたが、隙だらけの化け物の腕を片手でがっちりホールド。そのまま力を込めて、化け物の腕をへし折る。
「繧ュ繧ィ繧ィ繧ィ繧ィ繧ィ繧ィ繧ィ繧ィ」
化け物の悲鳴がこの夜の闇に響き渡った。体にある魔力を開放し、
「さて人間の反撃と行きますか。」
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