僕が言いたいことって。

こよい はるか @PLEC所属

聞いて。

 いつ終わるか分からない。

 そう分かった途端、手を差し伸べた。


 その柔らかな笑顔が、蛍のように儚く消えてしまわないで欲しくて。


 雲が貴方を攫った暁に、何かが変わる訳でもなかった。


 君が攫われるくらいなら、君と共に消えてしまいたかったのに。


 繋いだはずの手はあっけなく離れて、握り直すことさえできなくて。


 君は元から存在しなかったように世界は廻る。


 そういう気分が悪くなる程悔しい気持ちを知らない人たち。


 この気持ちを分かって欲しい。

 痛みを分かち合って欲しい。


 でも君らは知らなくていいんだよ。


 ただそういう人がいるんだってことだけ。

 それだけ知っていればいいから。


 でも忘れないで欲しい。


 こういうことは、もう二度とあってはいけないこと。

 自分たちがその気持ちを知ることのない未来を作ること。


 それだけは絶対に守って。


 太陽が燦々と輝く時もあれば、雲で翳る時もあって。

 雪が降っては、また溶けていく。


 気まぐれなこの世界で、君たちはこれからも生きていくんだ。




 どうしようもなく愛しい気持ちは、もう還ってくることはなくて。


 だけど、あの日君を想った記憶は苦しいくらいへばりついて。


 だからこんな後悔なんてしないように、毎日を過ごして欲しい。


 いつか僕が元から居ないように扱われたとしたって、別にいいんだよ。


 君らが生きてくれればいいんだよ。

 幸せで居てくれればいいんだよ、

 でも忘れないで欲しいんだよ、

 この気持ちを分かって欲しいんだよ、

 だから、

 だから僕は、

 ただ僕は、

























 ——何が言いたかったんだっけ。

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