ほんのりと、茜色に染まる朝焼けの空が見えました。
この世とあの世がつながるほんのひと時が、確かにあるのかもしれません。
美しい暁光は、悲しみに沈む彼女に届いたのだと思う。
主人公の彼女は、大好きな人を失い、救いを求めて雪の中を歩いていく。そこには幼い少年が、宝物の箱を持って佇んでいた。
朝の美しい茜色の風景と、少年が手渡したビー玉。
どこからか聞こえる聞き覚えがある声。
「大好きだよ」
ここの言葉に心が打たれる。
美しくて、切なくて、それでも明日への一歩を踏み出せる。
隙間時間に、ぜひ 手に取って欲しいお話です。