『スパイカラス・カージンゴの日常』

やましん(テンパー)

『スパイカラス・カージンゴの日常』


 『はとさぶろ』、は、組織から抜けたが、『カージンゴ』は留まっていた。


 組織にとって、ねこままや、ゴキ軍団の動きを知る重要なキーカラスであるからであるからす。


 しかし、カージンゴの昼間は、わりに単純明快である。


 主な拠点は、やましんちの2階の部屋の真ん前にある電線の上。


 なんでも良く見えるし、さまざまな無線機器(テレビとかラジオとか、電話とかね。)を傍受できるのである。


 そこは、裏政府支給のハイテク・グッズを持っているのだ。


 今年の冬は、当初思っていたよりも☀️厳しい。


 やましんは、通称書斎(旧勉強部屋)には、あまり姿を現さない。


 ごみが積み上がっている。


 地下のゴキ軍団も、いまは、おとなしい。


 ねこままから安く買った液晶テレビをのんびり眺めているのだろう。


 電気代は、やましんが負担する。


 客が少ないから、ねこままの店は休業している。


 やましんの冷蔵庫が、からなのも原因である。


 このままだと、春先のゴキ軍団は、食糧調達がやりにくいだろう。人類の物価だかは、ゴキ軍団にも影響する。


 今日はやましんが動かない。


 周囲が静かだから生きているのではあろうか。


 すずめ軍団の空襲はない。


 のらにゃんが、相変わらず深夜に徘徊しているが、これには、組織性はなさそうだ。


 たまに、やましんと不意に遭遇して、双方が固まることがある。


 以上、今日のカラスレポートからす。


 『あ、ゆきだ、かー。』


 ちょっと首をかしげたカージンゴのはねに、白い雪が落ちた。




 やましんは、あしがつって、やや動きにくい。


 買い物にはゆけないが、カップ麺しかない。



          🍜










 

 

 

 

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『スパイカラス・カージンゴの日常』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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