第23話
その瞬間、稲妻が光り、すぐに雷が鳴った。
「あ…」と、理々。
兄は、振り返りもせず、倒れた。
―兄の中が言っていた言葉。
雷の後…理々は、頭の中で、12秒を数え始めた。
12秒経つと、誰かが死ぬ、そして魂が移動する…
(次は、誰・・・!?)
理々は、緊張して、青くなった。
(手違いで、死ぬ人がいるかもしれない)
…しかし、兄が倒れても、誰も兄を見ようとしない。
ただ、傘のかわりにカバンを頭にのせて走る、サラリーマン、オシャレな傘で、優雅にヒールを鳴らして歩く女性。
まるで、面倒なことを、避けたいような人々。
「…20秒以上経ってる。」
・・・理々は、判った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます