ある 二人の夏の過ごし方
月白ゆきの
ある 二人の夏の過ごし方
第1話
夏の海、
わいわいと、混みあう浜辺に、
中三の斉藤と林が、
だらだら寝そべっている。
斉藤「あー、暑ちぃ。
したたる汗が、脂くせぇ」
林「おっさんかよ。
あー、でも オレ、今、
自分の髪で
自分のカツラ作る計画中。
早めの対応がいいかもよ」
斉藤「おめーのカツラの話なんて
どーでもいいんだよ」
林「美談だと思ったけど?」
斉藤「あー、それにしても
暑ちぃ」
太陽は、にこにこ笑いながら 斉藤と林に、容赦なく紫外線を送ってくる。
林「オレ、『林』だからよ、
細っせえし、色白だし。」
斉藤「あ?『林』って
お前ん中で
そんなイメージかよ」
林「ああ。
『林』は、そうなんだ、きっと。
全国的にな」
斉藤「斉藤は?」
林「知らねえよ。
考えた事ねぇから」
斉藤「まー、つまり、
林は、そういう生き物だと。」
林「『生き物』は、ねえだろ。
でも、あれだな。
爬虫類かな…」
とりあえず、『林』は、そんな、
自前の毛でカツラをつくるだろう、白くて細い爬虫類だという結論に達した。
ところで 斉藤、林、
中三だけど 夏休みに塾に行かなくても大丈夫なのか?
健闘をいのる!!!
~完~
ある 二人の夏の過ごし方 月白ゆきの @meruka770
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