タイパ、コスパ、現代系

時間に追われて

無駄にしている暇なんてない、


時計の針が刻む音に、


焦りを感じてしまう。


休むことなく、走り続け、


目標を見失わぬようにと。




余裕を持つことが怖い、


何もしていない自分が


無価値に思えてしまう。


けれどその瞬間にこそ、


心の奥にひとしずくの不安が芽生える。




すべてを計算して動くことが、


無駄をなくす唯一の方法だと信じ、


その先に待っている「成功」に


手を伸ばしている。




けれど、気づかないうちに


その追い求めた「時間」に


心を置き去りにしていないか、


その恐れが心の隅に残る。

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