現実の迷子

Algo Lighter アルゴライター

現実の迷子

スクリーンの向こうに映る未来、


光るアイコン、無限の可能性が広がる。


だが、指先一つで消える命、


過去に縛られたまま、ここにいる意味は何だろう?



「今、ここにいる」


その言葉すら、仮想の中で問いかける


リアルは薄れ、夢のように遠く、


代わりに、データの海を漂う日々



毎日、何度もスクロールしながら


足元の時間は、砂時計のように消えていく


承認の音が響けば、


一瞬の喜びに包まれ、また求める



でも、気づけば手に取るのは


虚無の中の虚無


他人の目を気にし、世界が消え去っても、


その一瞬が欲しい、全てを犧牲にしてでも



現実に生きているはずが、


仮想空間に命を奪われ


ここで失ったものを、見つけられず


気づけば、何もない、ただの空虚だけが広がる




後書き

メタバースの普及により、仮想空間の価値が高まる一方で、現実の価値が低下しているように感じることがあります。

しかし、現実は仮想空間とは異なり、高画質であるだけでなく、匂いや触感を含む五感すべてを使って楽しむことができます。

たまには息抜きとして、自然や外の世界を楽しんでみるのはいかがでしょうか?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る