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第5話

「たかしー今日、テスト返ってきたでしょ。見せなさい。」


そう、ゲームをしている小学生の息子に言う。


「えっ、か、返ってきてない、よ。げ、月曜日に返ってくるらしい、、、」


「言い訳していいわけ?そんなウソ、バレバレよ。」


ほんと、ウソをつくのがニガテっていうところはお父さんに似ているんだから。


「満くんのお母さんが、今日返ってくるって言ってたから。」


「、、、くっそー」


「そんな悪かったの?」


「怒んないでよね。絶対に」


「はいはい」


そんなに悪かったのかしら。自室へと向かうたかしの後ろ姿を見ながら呟く。


そして、たかしは裏面に何も書いていないテストを持ってきた。


「この時代に、裏に何も書いていないテストがあるのね」



「これ、ほんとーに意味がわからなかったんだけど」


どんなのよ。そう思い、たかしからテストを受け取った。


衝撃を受けた。


いちばんはじめに目に入った、0点という数字に。


「たかし!!!!!」


怒り心頭で息子に向かって叫んだ。


「ほらっ、怒った」


ほらっ、怒ったって何よ。それより、、、


「あんたなにこれ!?」


たかしは、勉強がニガテだけど、こんなに悪い点数は取ったことがない。


「問題文、見てみてよ!」


そう言われ、問題文を見た。


絶句。


なに、これ、?


そこには、漢字がずらっと並べてあった。


はぁ?


これ、もしかして中国語?翻訳してみよう。そう思い、翻訳した。



「母さん!?」


突然倒れた母親に驚く息子。


母親のスマホには、、、

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