第5話 テントは、スイートホーム。
Hが、深夜の楼蘭の街中を突っ切って、ロブ・ノール湖畔に立つテントに帰ってくる。
テントでは、マリーが、先に眠っていた。Hが、帰ってくるのが分かると、寝袋から出てきて、ランプの明かりをともした。そして、温かいコーヒーを入れると、Hに差し出す。おつまみもさらに持って差し出す。Hは、煙草に火を点け、深く吸い、コーヒーを飲んだ。おつまみもつまむ。テントの中が、淡い光に包まれる。
毎日の事だった。Hは、エクワイアを、深夜の3時に上がる。1時間かけてテントに帰っててきて、マリーとくつろぐと、早朝5時に寝袋に入った。昼の12時まで眠った。
たまに、Hは、マリーを抱いた。マリーの服を脱がせ、胸を揉みしゃぶり、細い体を抱きしめる。マリーという女を味わう。かぐわしい汗のにおい、柔らかい肉体、心と心の通愛、股間のほとばしり、あふれ出す液体、マリーもHを求めた。そして、2人でロブ・ノール湖で身を清め、それから、眠りにつく。時折、湖の真ん中で、魚がぽちゃんとジャンプする。
朝日が出ると、Hはそのままに、マリーだけ起きて、朝食を作った。マリーは一人で朝食を食べ終えると、一人で、籠を持って、テントを出発して、山野に行く。木の実や、山菜を取りに行くためだ。マリーは一人で山野をうろつき、お昼ごろになると、籠がいっぱいになるので、テントに引き返す。Hが起きだす。マリーが作っておいたご飯を食べる。マリーが帰ってくる。
Hは、コーヒーを飲むと、出勤する。マリーも一緒に、街に行く。マリーは買い物だった。
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