第2話 楼蘭にて。

地平線が、明るくなってきた。

朝が来た。

二人は、再び、ラクダに乗って、

砂漠を西に突き進む。

見渡す限りの砂地。

それでも進んでいくと、

やがて前方に、街が見えてきた。


二人を乗せたラクダは、

街中に入った。

ℍは、通行人に、聞いてみる。

「この街の名は、なんていうの?」

通行人は、応える。

「この街は、楼蘭だよ。」

ℍは、大喜びする。マリーも喜んだ。

「やったー。楼蘭だ。やっと着いた。出発して、八年半、かかった。」


人々が行きかい、ラクダや、馬が行きかい、

カフェや、商店が、立ち並ぶ。

ここ楼蘭は、立派に栄えた街だった。


ℍは、マリーに言った。

「この街に、一緒に暮らそう。」

マリーは、喜んで言った。

「ええ。あなたとなら、この街で暮らしてもいいわ。」


ℍは、大空を見上げて、思う。

「俺は、やっと、楼蘭に着くことができたし、マリーと俺で暮らせる。嬉しい限りだ。」



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