刺激を吹き出させる能力
秋都 鮭丸
1
それは煌めく星々のように、夏の日差しを辺りに散らす。
それは誰かの怒りのように、空を目指して吹きこぼれる。
それはあの日の涙のように、僕の両手を不快に濡らした。
——炭酸飲料を買うと、いつもこれだ。
炭酸飲料。炭酸を含んだ清涼飲料水。ソーダやラムネやコーラやサイダー。その液体のどこからともなく、小さな泡が沸き上がる。無数の泡は空を目指し、ゆらゆら波打ち、そして弾ける。口に含めば、その刺激が腹の底まで駆け巡り、溶かされるような快感が味わえる。僕の大好物だ。
だが、その有り余るエネルギーは、時に悲劇を招く。炭酸飲料の開栓時、密閉空間から解き放たれた反動によって、炭酸飲料が吹き出すことがある。解放の喜びを訴えるがごとく、出口へ集う泡沫の群れ。我先にと飛び出して、噴水のごとく煌びやかに、空へ羽ばたくその様は、一種の芸術のようでもある。しかしそれらの行きつく先は、地面や机や床や服。大概砂糖を含んでいるため、べたべたと被害をまき散らすことになってしまうのだ。
そして僕は、買うたびに炭酸飲料を吹き出させている。
どうして毎度こうなるのか、とんと検討はつかない。開栓前にとんとん叩くといい、というのを父に教わったが、いくら試しても炭酸は吹き出した。キャップをゆっくり回したり、中身をしっかり冷やしたり、色々やったが結果は同じ。僕の好物は、無慈悲に地面へこぼれ落ちる。
「わわ、やっちゃいましたね。ティッシュいります?」
うだる暑さの昼下がり、キャンパス内の自販機でコーラを買った。慎重を期したが結果は変わらず、その3割ほどが自由の身となった。好物を無駄にしてしまう悔恨、屋外とは言え、地面を汚す罪悪感、いつまでも同じ過ちを繰り返してしまう自己嫌悪が一斉に襲い、僕はよっぽど虚ろな目をしていたのだろう。側にいた女子学生が鞄からティッシュを取り出してきてくれた。
「あ、ありがとうございます……すみません」
差し出されたティッシュを受け取り、砂糖が絡みついてしまった両手を拭った。最大の警戒をしていたおかげか、幸い服に被害はなかった。
「たまにありますよねぇ。炭酸飲料はこれが怖い」
僕が両手を拭く間、手持ち無沙汰となった彼女が言った。
「あはは、そうですよね。僕はいつもこうで……」
我ながらなんと情けないことか。心優しき彼女の顔もまともに見られず、俯きがちに答えた。
「……えっ、いつも?」
その返答の自体は、想像に難くない言葉であった。だが想像と違ったのは、声色だ。声色に、何か明るいものが混ざっている気がした。喜びというか期待というか。普通なら、困惑や疑念、哀れみ辺りが混じりそうなものだが。
「ティッシュありがとうございました。助かりました」
残りのティッシュを返すときに、初めて彼女の目を見据えた。
「あぁ、ありがと。それじゃ、私はこれで」
その瞳を見て確信した。やはりそこには、困惑も疑念も、哀れみも蔑みもない。穏やかで暖まる、秋の紅葉のような黄色や赤。そんな色に形容できるような、暖かな瞳。去り際の彼女が残した瞳が、僕の心の奥底で、一つの泡を生じさせた。
その一つの泡は、ゆらりと立ち上りどこへともなく消えてしまう。しかし、一つ、また一つと泡が生まれる。消えるより早く次の泡が生まれ、それらはやはり立ち上る。やがて消えるのが間に合わなくなり、心が泡で満ちていく。抑えきれない胸の鼓動が、炭酸のように弾けて溢れる。
僕はどうやら、一目惚れをしてしまったらしい。
とはいえ、どうすることもできなかった。名前も学部も何も知らない、一目見ただけの彼女に、アプローチする手段があるだろうか。ただただ無策に、キャンパス内をふらふら彷徨うことしかできない。再び彼女に会えないものかと、あの日のように自販機でコーラを買い、相変わらず噴出させる奇行を繰り返した。我ながら気味が悪い。
来る日も来る日も、同じ自販機でコーラを買い、そして噴出させ続ける怪しい男。何かの広告、何かのパフォーマンス、何かの研究、何かの妖怪、果ては政治的メッセージを訴える抗議活動の一種では? 様々な尾ひれがつきながら、僕の奇行の噂はキャンパス内を駆け巡った。
真実が「行き場を失った恋心の発散」とは、誰にも想像し得なかっただろう。
明後日の方向に話が膨らみ、様々な考察が飛び交うこの噂。地縛霊説、タイムリープ説、そういう罰を受けている受刑者説。何かとんでもない勘違いを各方面からされていた僕だったが、それでもつい、期待してしまっていた。あの日出会った彼女にも、この噂が届いているのではないか、という期待だ。
伝わったところで何も進展はしない、むしろ気味悪がられてしまうだろう。だが、彼女が僕のことを考える、それだけで価値があるように思えた。
……そんなことを考えている僕自身が、どの考察よりも気味が悪かった。
間もなく夏も終わろうという頃だった。しぶとく残る暑さと日差しに顔をしかめながら、僕はいつも通りコーラを噴出させていた。いや、噴出させたくてしているワケではないのだが。
べたつく両手を拭き、生き残ったコーラを味わおうとしたとき、1羽の鳩が舞い降りた。灰色のグラデーションに、緑と紫のアクセント。その鳩はてこてこと移動し、地面が吸ったコーラの跡に顔を近づけた。それから、かつかつ、と地面を嘴でつつく。
なるほど、甘い匂いに誘われたというワケだ。しかし残念、コーラは地面が飲んでしまったよ。そんなことを思いながら、僕は自身に残されたコーラを口に含んだ。
その時、ばさばさばさ。頭上で羽音が重なった。残暑の日差しは遮られ、落とした影に羽根が舞う。着陸する者、飛び続ける者。ぱっと見でも30羽近くいそうな鳩の群れに、あっという間に囲まれた。
「うぇっえっ!?」
事態もコーラも飲み込めず、僕は情けない声とともにコーラを吹いた。なんとか尻もちはつかずに済んだが、腰が抜けそうだ。逃げ出したいのは山々だが、足に命令が届かない。
そもそもどっちだ。今すぐ逃げ出した方がいいのか、下手に刺激しないよう動かない方がいいのか。
そんな逡巡の間にも、鳩は飛んだり歩いたり。首を揺らして辺りを見回し、羽毛にまみれて丸まったり。随分自由なその群れは、僕をどうこうするつもりはなさそうだった。
その時、群れの向こう側に、近づいてくる人影が見えた。鳩の羽ばたきに揺れる髪。すらりと伸びた長めの手足。西洋芸術のごとき美しさを放つ彼女に、鳩の群れは道を開けた。
「すみません、いつもこうで……」
飛び散る羽根を意にも介さず、彼女は申し訳なさそうに両目を薄めた。そして後ろを振り返りながら言う。
「この人ですよね、先輩」
彼女の後ろからひょこりと顔を出したのは、もう一人の女性。期待や好奇、高揚の混じるその瞳は、あの日よりさらに色濃く、僕の心を暖める。
ティッシュを貸してくれた、あの人だ。
「おぉ、やっぱり君だね。噂のコーラ吹き出しマン」
僕らは工学部棟付近の中庭エリアに移動した。なぜか大量の鳩もついてくる。ばさばさと羽根を散らしながら、キャンパスを闊歩するその様は、さぞかし目立ったのだろう。すれ違う学生は皆距離を取り、そしてこっそりカメラを向けた。
「彼女『平和の使者』って呼ばれているんだけど、知らないかな?」
大量の鳩を引き連れる新入生が今年入ってきたらしい、そんな噂を聞いたのを、今になって思い出した。ヒラトカズハと名乗った、西洋芸術のごとき美しさを放つ彼女は、異常に鳩が集まってくる、「鳩に懐かれる能力」を持っているそうだ。その鳩によって、悪漢を撃退した逸話まで広がり、「平和の使者」という呼び名が定着したとかなんとか。
「ちょっと、先輩。私のことはもういいですから、先輩の話も……」
「そ? それじゃ、私の話もしようかな」
僕の心を奪ったのは、「先輩」と呼ばれている彼女、ヒナタアオイという女性だった。年次は僕の一つ上。そして彼女は、突拍子もないことを言い出した。
「私は太陽の方向が分かってね。これを『太陽を指し示す能力』って呼んでいるの」
「太陽の方向? それなら、空を見れば……いや、見なくても時間帯とかで分かるんじゃ?」
曇りの日でも夜中でも、地球の自転は変わらない。時刻と太陽の位置の関係さえ把握していれば、太陽の方向なんて、誰にでも分かりそうなものだ。
「あはは、いいね、その通り。でも私はどっちかっていうと逆かな」
「逆、ですか?」
「太陽の方向が、直感というかなんというか、感覚で常に分かるんだ。1ミリのずれもなく」
と言われても、微妙にピンとこない。
「だから太陽の位置から、現在時刻を正確に把握できる。現在時刻は15時04分、おなかがすいてくる時間だねぇ」
ふむ? 時間は確かに合っていそうだが、やはり腑に落ちない感じがある。
「太陽の方向を感知する、第六感がある……みたいな感じですか?」
「第六感! そう言われるとかっこいいかも」
屈託のない笑顔が眩しい。掴みどころのないような、ふわふわとした彼女の内面。見えているのはその一端に過ぎないだろうが、僕には非常に魅力的に思えた。
心臓がふつふつと踊り出す。初めて会ったあの日から、抱え続けた心の泡が、ここにきてさらに増えていく。水面も見えなくなるほどに、浮かびあがらんとするほどに、泡で満ちた僕の中身は、今にも吹き出しそうだった。
「……それで、そんなお二人が、なぜ僕を?」
中庭の苔むした岩に腰を下ろし、根本的な疑問をぶつけた。「鳩に懐かれる能力」のヒラトカズハさん、「太陽を指し示す能力」のヒナタアオイさん。彼女たちはどうも、僕にわざわざ会いに来たようだった。特にヒナタさんの方が。
いや、これは僕の願望か。
とにかく何かの用事がありそうだった。どうしても、心の隅で期待が膨らんでしまう。
「おおっとそうだった。それじゃ、ちょっと待って」
そう言うと、ヒナタさんはガサガサと持っていた肩掛け鞄を漁り始めた。周囲の鳩はほとんどが地面に着陸し、我が物顔でくつろいでいる。落ち着いて見ると、ふわふわしていてかわいいものだ。
ヒナタさんは何かを取り出し、「はいコレ」と手渡してきた。濃い茶色の液体が収められた流線形のペットボトル。キャップとラベルは赤く染まり、中の液体には小さな小さな泡が浮かぶ。それは、僕が例の自販機で買い続けていたコーラだった。
「君は、コーラが吹き出すのが『いつも』って言ってたよね。それってホントにいつも? どんな時でも? コーラ限定?」
途端、彼女の眼が爛々と輝きだした。
「えあっ、いや、コーラ以外でも、その、炭酸系ならいつも……」
「ホント!? じゃあ、やっぱり可能性は高いね」
僕が炭酸を吹き出させるところが見たかっただけなのだろうか? 置いてけぼりをくらいながら、僕は手渡されたコーラを抱えていた。
「君のあの日の『いつも』って発言と、毎日コーラを噴出させている人がいるっていう噂が重なって思ったの。君も、『能力者』なんじゃないかって」
噂はやはり、彼女の耳にも届いていたらしい。そして期待通り、僕のことを考えていてくれたそうだ。気味の悪い自分が口角をあげようとする。だめだ、にやにやしそう。落ち着け、冷静になれ。考えていた、と言っても、これはそういう意味じゃない。
——「能力者」。僕が「能力者」だって?
「能力って、一体なんの……?」
「ん、まんまだよ。炭酸を吹き出させる能力、みたいな」
炭酸を吹き出させる能力……?
そんな意味のない、役に立たない、むしろ邪魔な能力があっていいのか?
確かに僕は、これまで数多の炭酸を吹き出させてきた。地面に、床に、カーペットに、その甘美な刺激を吸わせてきたものだ。しかし、これが、僕の不注意や不運や不勉強のせいではなく、「能力」などという不可思議かつ特別そうな響きで片付けていいのか?
「能力」ってもっとこう、かっこよさそうで、役に立ちそうな、こう、羨ましいものじゃないのか?
「あはは、確かにそう思うよねぇ。だから私達は、『チョイ能力』って呼んでいる。基本役に立たなくて、なんなら邪魔なことの方が多い、でも切り離せない能力のこと」
「でも、ヒナタさんの能力は邪魔にはならなそうですし、ヒラトさんの能力も、悪漢を撃退したって……」
「悪漢……とまでは言いませんが、撃退できたのはたまたまです。私はまだ、活かし方を模索している段階ですから」
「まぁ私達は軽い方だよ。中には、靴下を片方必ず紛失する能力を持った子もいるんだから」
靴下を片方必ず紛失する……!? そんな哀れな能力があるのか? 現代社会において、靴下無しの生活は到底考えられない。そんな必須の日常用品の半数を紛失することが運命付けられるだなんて、前世で悪いことでもしたのだろうか。
それと比較したら、炭酸を吹き出させるぐらい、どうってことはない気がしてきた。究極、炭酸飲料を購入しなければ済む話だ。炭酸が飲みたければ、ドリンクバーなりなんなり、店で飲めばいい。誰かに開栓だけお願いしてもいい。自分で開けなければいいだけだ。
「なるほど、じゃあ僕は、『炭酸を吹き出させる能力』ということですか」
「多分ね。色々実験してみたいんだけど、いいかな?」
輝く彼女の瞳を見て、僕に声をかけた目的を理解した。彼女は僕の能力の調査がしたかったようだ。「炭酸を吹き出させる能力」がどんなものか、どこまでが炭酸とみなされるのか、どのくらい吹き出すのか、何かに応用はできるのか、そういったことに興味があるらしい。
あの日僕に向けた眼差しも、つまりはそういうことだったのだろう。少し残念な気もしたが、妙に納得した。
「先輩、その、先輩が付ける能力名、まんま過ぎませんか?」
いつの間にか、鳩の一羽を膝に乗せ、片手で愛でているヒラトさん。彼女が少し首を傾げながら言った。
「へ? まんまじゃないとわかりづらくない?」
「それはそうですけど、ほら、店長さんの付ける能力名って、なにか一捻りあるじゃないですか」
店長? バイト先か何かだろうか。能力の名付けを行うバイト先の店長……?
「あぁ『道を譲らせる能力』とか『靴下を離別させる能力』とか? 靴下はあんまり捻ってないと思うけど……」
知らない能力が出てきたぞ。「道を譲らせる能力」、これはなんか便利そうじゃないか?
「そうです。『炭酸を吹き出させる』だと味気ない気がしていて、もっと言い換えができそうだなって」
「言い換え、言い換えねぇ」
なるほど、僕の能力名をもっとこう、いい響きにしてくれようとしているらしい。とはいえ実態が変わるわけではないと思うと、そのままでいい気がしてくるが。
「うーん『吹き出させる』部分はなんだろ。解放させるとか?」
「解放、解放……難しいですね。スミノさんはどう思いますか?」
「えっ僕ですか」
遅ればせながら、僕の名前はスミノ。先ほど二人に名乗りはしたが、突然呼ばれて驚いた。
「いやぁ、その、解放させるなんて仰々しいもんじゃないんで、『吹き出させる』でいいんじゃないですかね……?」
「そうですか。本人がそう言うのであれば……では『炭酸』の方は?」
「なんかあるかな、うまい言い換え」
おや、『炭酸』の言い換えを、僕自身が決める流れらしい。ぶっちゃけ炭酸のままでいい気がするが、こういった形で求められると、何かうまいことを言いたくなる。
炭酸。炭酸飲料。泡沫、しゅわしゅわ、泡、破裂。爽やか、涼しげ、甘酸っぱい。炭酸から連想される言葉はいくつかあるだろうが、炭酸の言い換え、となると話が変わってくる。僕にとって、炭酸とは何だろうか。
初めて炭酸を飲んだとき、あまりの衝撃に驚いた。口内を攻撃されている、そう思って目を真ん丸にしたものだ。その体験に病みつきになり、あっという間に僕の好物となった。浮き立つ泡を眺めているだけでも時が過ぎ、吹き出す様すら愛おしく、飲めば身体が溶かされるような。
刺激。
代り映えのない日々に、ささやかな刺激を与えてくれる。それが、僕にとっての炭酸だった。
「刺激……刺激はどうですか? 『炭酸』を、刺激で言い換えられないですかね?」
僕の自信なさげな言葉に、ヒナタさんは「おーなるほど」と顎に手をあてた。ヒラトさんは、絵画のように微笑んだ。
「では、『刺激を吹き出させる能力』ですね。こっちの方がよさそうじゃないですか?」
「私は『炭酸』の方がわかりやすいとは思っているけど、『刺激』の方が面白そうかも。刺激的な能力名」
納得いただけたらしい。晴れて僕は、「刺激を吹き出させる能力」を持つ、チョイ能力者と認定された。
「それで、スミノ君。君自身の能力研究ももちろんしたいんだけど、他のチョイ能力者を探す仲間も欲しいんだよね、私達」
「女子大生二人では、限界もありますから」
「君さえよければなんだけど、どうかな?」
願ってもいない申し出だった。おくびにも出さないようにしているが、僕はヒナタさんに惚れている。話せば話すほど、見えているようで近づけない。でも明るく無邪気で裏がない。本当に、太陽のような人だった。彼女の側にいるチャンスが、向こうから舞い込んできている。
そして同時に、「チョイ能力」の存在も気になっていた。「道を譲らせる能力」の詳細も知りたい、「靴下を離別させる能力」でどう生活しているかも聞きたい。他にも魔訶不思議な能力があるのなら、会って話がしてみたい。下心がなかったとしても、同じ返事をしただろう。
「僕でよければ、よろこんで!」
恋する人と「チョイ能力」。飲み込み切れないほどの「刺激」が、今僕の目の前で、ふつふつと泡を立てていた。
刺激を吹き出させる能力 秋都 鮭丸 @sakemaru
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