プロローグ 魔族の快楽サロンX

@shioyamakun

プロローグ

魔族には性的快楽というものがない。しかし、とある魔族が人類の性的快楽を魔族に還元できる方法を編み出した。


魔族にとって性的快楽は新鮮だった。商才のある魔族が性的快楽サロンXを開いた。



魔族グレンはこのサロンの常連である。

「マスター、いつもの」

「かしこまりました。」




マスターと言われた魔族はグレンを個室に案内した。北欧調の壁紙のシンプルな部屋の中央にはベットがあり、天井からなにやらコードなどがたくさんぶら下がっている。マスターは慣れた手つきでコードを頭や陰部につけた。


「では、お楽しみください。」


部屋の電気を消してマスターは部屋を出た。



人間から得られた性的快楽エネルギーは機械を通して魔族に還元されるとき摩擦や時間で10分の1程度に減ってしまう、と言われている。このサロンでは昼夜問わず客が入り1日当たり数百体の魔族が利用する。華やかなサロンの地下には膨大な性的快楽を発電する施設があり、昼夜問わず人間たちの嬌声が響いていた。

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