怪奇の語り手

ゆゆゆ

第1話 アパート

お集まりいただきありがとうございます。

あたくし、奇譚師の幽玄と申します。

早速ですが、お話を1つ…


K県Y市にあるアパートに幼少期住んでいた方からお聞きしたのお話です…


僕の住むアパートは、少しおかしなことろがあったんです。

1階から2階にあがる階段の1段だけ他の段と高さが違ったんです。


皆さん急に段差が変わるものですから足を踏み外し転ぶ人が後を立ちませんでした…


ある日、同じアパートに住む僕の友達のBくんが階段から落ちて大怪我をしました。


皆、階段の段差のせいだと思っていましたがBくんは女の子に押されたと言っていたんです。


そんな訳が無いとBくんのお母さんは否定していましたが、Bくんの様子からどうにも嘘をついているようには見えない…けど…そんな事があるわけないと思ったそうですが…


Bくんの背中を見た瞬間に本当のことだと思ったそう言っていました。


手の跡です…小さなそれこそBくんと同じくらいの年の子供の手の跡がついていたんです。


Bくんのお母さんは1階から2階に上る階段の踊り場にアパート唯一の監視カメラがあることを思い出して大家さんを訪ねたそうです。


大家さんはBくんのお母さんからBくんの身に起きたことを聞いてすぐに監視カメラの映像を開いて身たそうです。それをBくんのお母さんがのぞき込むと黒いもやの様なものが見えたそうです。


これはなんだろう……そう困惑しているBくんのお母さんはふと…大家さんの方を見たそうです。


大家さんはこの世ものとは思えない笑みを浮かべていたそうです。黒いもやに大家さんの笑顔を見て一刻も早くその場から逃げ出したい…Bくんのお母さんはそう思ったそうです。


Bくんのお母さんは帰宅して少し冷静になったにBくんの言葉「女の子」

そしてアパートの名前でインターネットで調べてみるとある事件が出てきたそうです。


E川M歩ちゃんがアパートの階段から足を踏み外し亡くなった…


寒気がした…そうBくんのお母さんは言っていました。


Bくんの一家はそのアパートから退去することを決めたそうです。

最後に、近所の人に挨拶をしていたらアパートで一番の古株のおばあさんに

「なんであの階段直さないのかね…大家さんは離婚して資産家のお婿さんからお金もらったはずなのにね…」

と言われたそうです。


Bくんのお母さんは大家さんは独り身だと思っていたので驚いて聞いたそうです。


「知らなかったです資産家って有名な方なんですか?」


「あぁ…有名な人だよ名前は確か…E川J一さんだったっけねぇ…」







お金があるのにも関わらず階段を直さない理由…

何故か階段の踊り場に唯一ある監視カメラ…

大家さんの笑顔…


と言うお話でした。


では……また…


















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