第9話
朝、教室に入る時の第一声。
「おはようございます。」
これ、苦手。これ、嫌い。
理由は簡単。
呼びかける特定の相手がいないから。
友達、いないし、作る気ないから。
とりあえず、不特定多数のみんなに向かって発声する。
義務は果たした、って感覚。
中途半端に応えて欲しくないから、
あえて声を張り上げたりもしない。
今朝も、とりま、
「ぉはよう、ござぃまぁす。」
言ったよ。終了。
ところが、ひとりと目が合った。
「おはよ!!!カトリナさん!」
たじろぐあたし。
めんどくせ、が、顔に出ていたかも。
「どうしたの!?元気ないね。」
「元気だよ!!
ちょっと、イラついてしまった。
「ほら、怒ってるじゃん。俺、なんかした?」
全てお見通しだよ、とでも言いたげな
コイツはきっと、『
確かに、登山の時は、助かったよ。
でも、今後あたしから何を搾取するつもりなんだ。
最低でも、ズタボロになったタオルは弁償しないと、
この仕打ちは終わらないんだな。
今朝も、
「ぉはようござぃます。」
よし、誰も絡んでこない。
いくつかのグループができていて、
みな、それぞれ、楽しそうに談笑している。
ヤツがとびきり強い声で自論を展開している、様子。
あたしはひとり、楽でいい。
、、、あぁ、めんどくせ。
なんでこんなに気持ちが沈むんだ。
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