サッカーがしたいのにダンジョンが現れてできなくなった辛いダンジョンでシュートの練習をします
@kaminetu
おじいちゃんの遺言上
「絶望だぁァぁぁぁ」
「あぁぁぁ」
「くぅ」
俺たちは絶望する。 今まで感じた事ないものに触れた感じがした。ダンジョンの誕生によって彼らの夢は大きく打ち壊された。それは2分前に遡る。
ーーー
俺ら3人はにこやかにスキップをしていた。サッカーの名門中学校桜崎に通えてホッとした。そして遂に部活紹介、最後の一枠となった。球技はひと枠しかない。当然サッカーだろうとこの3人は誰もが思っていた。
「最後に野球」
(え)
と二人は固まってしまった。
「嘘だろう、ねぇサッカーは。ここはサッカーの名門だろう。なんでサッカーがないの?」
「サッカーそんなスポーツ聞いたこともない。みたこともないボールがあったなぁ。それがサッカーかヒャヒャぁっぁっぁ」
とバカにされたかのように笑う校長のバカに嫌気がさしたがグッと堪えた。
「以上、部活の発表でした」
パチパチと叩く不快な音が俺ら3人を苦しめた。
ーー
俺ら3人は泣きながらおじいちゃんの家に向かった。おじいちゃんは俺たちの師匠で欠かせないおじいちゃんだ。
「そうかあの学校もサッカーをしていなかったか?」
おじいちゃんは昔のことを懐かしながら涙を流した。おじいちゃんは桜崎中学校と対戦して負け続けた。
当時おじいちゃんは強かったそうだ。プロにもなれる選手であって、おじいちゃんの中学生の試合の動画を何度も見た。もう90年前のことだ。
「お前らは頑張るんじゃぞ。諦めちゃいかん。いつかわしの思いを引き継ぐ時が来る」
そうおじいちゃんはそう言う。その言葉は何故か俺たちに深く刺さるのだった。
「ダンジョンがなければ【サッカー】は続いたはずだがのう」
そう言った。ダンジョンが現れて80年が過ぎた。この世界では、誰もが金持ちになれるびっくチャンスと思い次から次へとダンジョンへと挑む若者がいた。挑だことで金持ちになった人が現れた。そしてサッカーする若手は育たず、続々と有名人が引退を表明してダンジョンへと挑んで行った。その影響でサッカーは人口がいなくなり、50年前、日本がサッカーの終わりを告げた。日本代表でい続けた日本人はおじいちゃんだけだった。
「おじいちゃん俺らはサッカー出来ないの」
「ボールがあればできるはずじゃ。このボールを大事にしぃ」
そう言っておじいちゃんはリフティングをし始めた。リフティングしたボールが頭にあたり、おじいちゃんは倒れる。
この瞬間もうダメだと思った。おじいちゃんは死んだ。その瞬間俺は泣いた。
「安心しぃ。サッカーの神様に会いに行くだけじゃ」
サッカーの神に会いに行くその言葉がおじいちゃんらしいと思いながら会わせてなるもんかと反抗心で救急車を呼んだ。
ーー
おじいちゃんは死んだ。その事はわかった。サッカーボールをリフティングして死ぬ、サッカー選手の名誉なのかも知れない。でも俺はおじいちゃんが好きだから行ってほしくなかった。
「おじいちゃん俺サッカーを辞める」
そう言い残した。
「龍ちゃんサッカーやろう」
「やらない」
冷たくこうじに反発した。
「じゃあ僕もやらない」
そんな俺の夢を捨てたおれらは二日間が続き、サッカーがしたくて仕方ない状況へと陥った。サッカーは俺らにとって大事な思い出だと思えた。
あの初めてゴールを決めた感覚。
おじいちゃんに褒められたドリブル。
何もかもがおじいちゃんに教わったもの。サッカーで死んだおじいちゃんを受け継ぐのは俺だと思い公園へと重い足を運んだ。
重かった足がドリブルすると自然に笑みが浮かんだ。おじいちゃんが見守っている気がして気分が良かった。
「ヤッホー龍ちゃん」
「こうじ。待たせたな」
サッカーがしたいのにダンジョンが現れてできなくなった辛いダンジョンでシュートの練習をします @kaminetu
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