めぐる
果澄
第1話
白い布のかかった大きな窓の前を横切る。石畳の階段に置かれた古材の看板に目がとまる。
" 珈琲
やっと、来れた。
なかなか時間を作れなくて、移転してからずいぶんと日が経ってしまった。
さらさらと音をたて揺れる木々を抜け、ドアノブを握る。キィと軋んだ音とともに、カランと小さく鐘が鳴る。
視線の先、窓に面した席に座る後ろ姿に、呼ばれた気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます