「初恋は実らない」などと言うけれど、はじめてのその思慕は、そう、新品のキャンバスのように眩しいくらいにまっ白で。
けれど其処に、残酷なほどに唐突に影がさせば……その影は、どんな色を純白のうえに投げかけるのでしょう？

彼女が投げかけた感情は、毒々しいまでの真っ赤でした。
その絵が誰にも……彼女自身にも、美しいものとして、いつか筆を擱かれることを祈って。

恋愛はややこしいものなので、ライバルへの敵意は悪とは言いきれないんですよねえ。
同じ人が好きなのって、どちらが悪いわけでもない。
選ぶか、選ばれるか。
努力すればなんとかなるわけでもない。
選ばれた人だけが持っているものを好きなら、もう自分ではどうしようもない。

一線を越えてしまいそうな一途な想いが率直に伝わってくる作品でした。

一旦読んで、再びタイトルに目をやれば、
物騒で強い言葉を使ったタイトルが冗談ごとではない感情の深さを示していて、とてもいいなあ。

女の子が一目惚れして、徐々に距離が近づいていく幸せな話かと思いきや……。
多くの人が少しは感じたことがあるだろう恋の切なさを感じました。
最後に進むにつれて主人公が狂気じみていくのが怖いお話で、とても面白かったです！
読み終わってから、ぜひ題名を見ていただきたいです！

主人公の激情がひしひしと伝わってきて、引き込まれる作品。
彼に惹かれていく過程が丁寧に描かれていて、感情の変化が自然に伝わってくる。

また、ラストの狂気じみた嫉妬心の表現が秀逸で、読んでいてゾクッとします！
人物の心情表現がとても上手で、読んでいて感情が揺さぶられる作品です！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（258文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（104文字）

全体的に読みやすく、サクサク読めるお話でした。
誰もが経験する初恋の切なさが特にしっかり表現されていて、
主人公の感情がよく伝わってきます。
面白かったです。