再会

溜不飲

再会

目が覚める、寝ていた。みんながいる、みんなとはかつて同じ学校に通っていた人々がもう一度会う日、つまり同窓会である、会場の飲み屋で寝ていたようだ、

「おっ目が覚めたのかい?」と聞かれる、顔を見ると見覚えがない、誰だこの男同級生だったか?、と思考を巡らせながら「おぉ…酔いすぎたみたいだね」と答える

「俺のこと覚えてる?」急に直球に来た、来るとは思わなかった質問に驚きながら答える「悪い、あんまり覚えてないや」

悲しそうに怒ったように答える「あぁ…そうだよね君みたいな人は、僕と君の初対面から話そうか」急に説明を始めるのかよこいつは

「まず僕はバイトから帰ってるときに車に轢かれちゃってさ」私は青ざめるのが、身体から熱が抜けるのがわかる

「電柱と車に挟まれちゃって、体からミシミシ聞こえてきて、熱くなって、体からバキバキなってさ」もうだめだやめさせないと

「運転手と目が合ってさ、下がれって言ってんのに下がってくれないのよ笑」ごめんなさい、許してください

「何謝ってるんだよ笑俺のこと覚えてるかって聞いてんだよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

再会 溜不飲 @okiiniiri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る