世界の意識変化

世界はどうにか落ち着きを取り戻してた

これはモンスターゲートが自ら閉じてモンスター反乱が無くなった事が大きい


そしてダンジョンゲートの主、ボスを倒せば消滅する事が判明したのも大きい

しかし倒せないとダンジョンブレイクと言う反乱が起きてしまう

それはモンスターゲートより強いモンスターが出てくるのを知って頭を悩ませてる


「私は総理を辞して政界から去る事にしたよ」

「しかし┅┅まだ問題は解決していませんよ?

国民は安心して枕を高くして眠れないのですから」

「私はね?政治のゴタゴタよりあのモンスターを始末したいのだよ、それにはハンターと言う者をもっと上手く育て使わないと駄目なんだ

実はハンター協会から要請が来てるのだよ

この私を協会長にとね、喜んで受けたのだ

彼等はまだまだ未熟で情報も少ない、しかしダンジョンでの死闘を繰り広げてる

軍は特殊部隊で挑んでるがそれでも敗れる、強いモンスターが存在するのだ」


「ハンター協会ですか┅┅総理がその長と成られるなら大きな存在に成るのでしょうね

学術院はどうにか新組織として科学ゲート庁へと昇格して調査と研究に取り組んでます

あのダンジョン資源やモンスター核の研究開発もですよ

買い取りは総理が指揮して国が全て買い上げる事に決まりハンター協会も安心しましたからね」


「あれは貴重な資源だよ、国として管理して使わねばならん

その内に民間でも有効活用する事を開発するだろうが、今はまだ国が管理するべきだ

アメリカ等はダンジョンの恩恵として扱ってる様だがそんな物では無い

恩恵の見返りが多くの死者とは思えんのだよ

あまりにも多くの被害者を出してしまったからな┅」


この塩崎総理は稀に見る傑物と言える

キッパリと日本政治のあやふやを正しこれからの日本を国として導く事に専念したのだ


ハンター協会はアメリカ合衆国に誕生してから巨大組織へと成長して世界中に波及した

しかし上手く機能してない所が多いのも事実だ

協会本部はニューヨークに置かれた


「ハンターが弱いね!弱すぎる!そしてダンジョンのモンスターが入らないと分からないのは問題ね!」

「しかし我等ハンター協会は国から認められ資源も扱えるのだ、今に武器や武具をその恩恵から作れる、そうなればモンスターごとき始末出来るよ」

「しかし┅┅モンスターの魔法とかどうにかならないのか!」


この問題が大きくのし掛かる

モンスター達は魔法を使い見た事が無い武器で向かってくる

戦利品として集めた物を解析しても未だに解明されない


マッタク未知の代物で使い方も分からない為に只の棒にしかならない

ナイフや剣も優れてるが本来は魔法付与する武器なのだ┅┅


地球には魔力やマナは存在しない

だから魔法なんて無理な事で、唯一世界人口の2%の者が特殊能力を持つと言われてる

その者達はフォースと言われるマナと同じか魔力なのかを使えるのかも知れない


そしてハンター協会ロサンゼルス支部に現れた人物がその能力を解放したのだ


「俺は子供の時にこの能力を発現したが人々は化物としか言わなかった、だから隠したが気持ち悪がられる人生だったよ

しかし今は感謝してる、この力はモンスターを倒せるからな」


ハンス・フォーゲル 32歳

能力は超能力と言える物で念力だ

そして肉体がフォースの力なのか逞しく硬い

この念力はモンスターの動きを止め仕留めるのに楽だ

相手の武器も無効にする


ハンター協会はハンターにランクを付け差別化した

最高がSランクで最下位がEランクだ、S、A、B、C、D、Eの6階級

これには退役軍人や傭兵、ガードマンに現役軍人、そして格闘家が名を連ねてる


では日本はどうだろう?

大阪が始めた寄せ集めモンスター対抗者達

現在はハンター協会大阪支部が出来て活動してる


「どうやら塩崎さんが協会長に来てくれたぞ」

「それは良かった、あの人ならハンター達を導いてくれるだろう」

「ああ、今は保証もなにも無いのがハンターと言う仕事だ

モンスター核が唯一の稼ぎだが、あの鉱石とかは国へ売って分配だから稼ぎが少ないのが現状だ」


「どうにかハンター達の稼ぎを良くしないと人材が不足するぞ」

「塩崎さんも考えてるよ、ダンジョン攻略を為し遂げゲートを閉じたハンターには国から報償金を出す事を確約させた様だ」


「やるな、しかしそれでもまだまだだ、誰かヒーローとか現れないかな┅┅」

「夢を見るのは勝手だがな、アメリカではそのヒーローが現れてるから夢でも無いかも知れん」

「ハンスとか言うSクラスハンターだろ?なんでも念力を使うとか、超能力はアメリカの得意分野だからな┅┅この日本ではなぁ」


自衛隊特殊部隊は名前を変えモンスター部隊と呼ばれてる

自衛隊も軍として活動して、この部隊は陸軍所属だったが外され独自の所属となってる


「塩崎さんが総理を辞任されハンター協会長に収まったそうだぞ」

「本当か!それで国は大丈夫なのか?あの人がこれ迄国を救ったんだぞ」

「なにやら考えが有るみたいだ、俺達も自衛隊の時より自由に動ける様になったんだ」

「シビリアンコントロールか、それを撤廃したのも塩崎さんだぞ

軍も独自に動けるんだ、大将さんも緊張してるぞアッハハ!」


自衛隊では防衛大臣が頂点で統合幕僚長が制服組の頂点だ

しかしシビリアンコントロールで議会や役人が間に入り自由に動く事は出来なかった


軍として認められてからこの統合幕僚長は元帥となり各軍の長は大将と決まった

世界大戦時の階級を復活させた


防衛省はアメリカ合衆国に習い国防総省となり国防大臣が長になる


この軍制度は敵対国や敵対者を相手する事を目的とした組織

国の許可は必要としないが総理の指示は守らなければならない

大統領令と同じ扱いだ


モンスター部隊は常にダンジョンへの攻略をこなしてる

最早軍の仕事はダンジョンと溢れたモンスター対策が主となってる

敵対国等無くなり戦争なんて出来る筈も無い世界情勢だ


そしてひた隠しにしてるかつての共産圏、ロシア、ベラルーシ、中国、北朝鮮は国を閉鎖してる状況だ


でもそんな中でアメリカ人の報道マンが潜入した

何故可能だったのか?多くの避難民が出て来てるからだ

その逃げて来る所から入国して、首都モスクワへどうにか辿り着いた


「ご覧下さい!ここはモスクワです!ああ!モンスターが徘徊してます!

ロシア軍が抵抗してますがモンスターに適いません!

戦車は潰され町は崩壊!おお!クレムリンに煙りが上がってます」


この放送はアメリカ経由で全世界へ流されてしまった


「続報です!重大な事が判明しました!これは!ああ!なんと言う事を!

ロシアが!ロシア大統領が!

事も有ろうか核ミサイルを自国の都市へ打ち込んだのです!

この事実は国防総省で判明するでしょう!

攻撃されたその都市はなんとロシア第2の都市シベリアのノヴォシビルスクです!

話では┅┅跡形もなく消滅したと┅┅そして近隣には核の雨が降り注いでるとの事です!ううっ┅┅」


国防総省は確認していたが発表を控えていた

それはシベリアは合衆国に近いからだ

その影響はこれから判明するだろう、放射能による汚染は免れないのだ┅┅


そして中国でも大混乱してた、あの天安門ではモンスターが破壊の限りを尽くし国外脱出を禁じられた国民は地方へと逃げるしかなかった


北朝鮮は最早国としての姿を失くしていた

地下に逃げて隠れていた総書記はモンスターに無惨にも喰われ指導部の者達も喰い散らかされてしまっていた

北朝鮮から渡るモンスター達は中国を目指している


後には瓦礫の山となった国と死骸に溢れた都市しか残らなかったのだ


何故こんな事になったのか?

モンスターゲートが北朝鮮では多くの町に出現した

首都平壌には20個もだ、そして北京も50個、上海も50個と各都市に50個単位で出現

そのモンスターの大群になにも出来なかった


これはロシアも同じでモスクワには100個も出現した

各大都市にも50個単位で為す術もなく破壊された

狂ったのか?ロシア大統領は核攻撃を決断してしまった┅┅

今現在はそれも無駄と分かったのか最新兵器で立ち向かうがモンスターの数には敵わない

ジワジワと攻められ風前の灯火なのだ


サンクトペテルブルクやヴェルゴラードに工業都市サマーラもモンスターゲート出現で破壊され尽くした


中国も殆どの都市が破壊され軍も戦闘機や船艦や空母も破壊されてしまった


これは神の啓示なのか?

イスラエルやローマ法王庁に共産国が滅んで行くとは┅┅

共産国は神の信仰を制限して弾圧さえしていた

イスラエルは民族排除と言うナチスが行った事をパレスチナの人々に犯してる

ローマ法王庁は長い歴史の中で宗教としての権威を重んじ教団を維持する為に神の信仰をねじ曲げた


では神は存在するのか?

この説明出来ない事象は神の仕業としか思えないのだが┅┅



「ロシアは滅亡の前に狂ってしまったな、核攻撃を試すなど愚かな、我々もモンスターゲートに試したがそれは戦術核だ

それなのに核弾道ミサイルだと┅┅結果は意味の無い事だったな

良い迷惑だよ」


各国は神を意識して行動する様になる

祈るその神が正しいかは定かでは無いが法王庁が!バチカンが!

滅んだ事でキリスト教は廃れた!

他の宗教も祈る事を辞め廃れる

キリスト教イスラム教ユダヤ教は攻撃された事実で祈る者は誰もいなくなった


仏教国はまだ酷い攻撃はされてない、神では無いからか?

仏教は所詮民を救うと騙して幾つもの偶像を生み出し、お布施と称した寄付を迫るだけの集団だ


仏と言われた仏陀が説いたのは、全てを無とする事で安寧を得ると言う教えは誤魔化され、大乗仏教と言うまやかしの教えと成り広まった


仏陀が亡くなり500年後にガンダーラに突然出現した大乗経典

今のパキスタンとインド国境沿いだと言われてるガンダーラでだ


この大乗経典はインド富裕層や王族が仏陀の教えは厳しすぎると嘆いた集大成と言える

やっと得た財産や地位を捨て何の為の安寧か!と反発して作り出した民衆救済と自己啓発だ


その証拠は仏陀滅後に現れた豪華な宗教施設と王族からの支援で作られた施設の多い事で分かる


親鸞和尚は仏陀と同じ思想で教団など不要、物欲私欲を捨て只唱えよと説いた

しかし弟子は欲に負けたのだ

そして醜い権威争いを繰り返し教団は東と西に力有る派閥と3つに分裂してしまった


仏教は廃れイスラム教に飲まれたインドは王族ゆかりのヒンドゥー教がのさばり階級差別の国となった


モンスターゲートはインドを標的とするかも知れない

欲にまみれたお国柄は変わらない様だから




「またダンジョンゲートが出たぞ」

「今度はどこだ!」

「お台場だとよ、もうレインボーブリッジを破壊しろとか言ってるぞ」

「あそこはトンネルが何本も通ってる、橋を潰しても意味が無いと言うのにな」


軍のモンスター部隊とハンター協会からのハンター達が集まり突入する

これが世界各地の現状なのだ


「なんだってこんな所にダンジョンウルフが出る!」

「それもだが変なゴブリンもいたぞ、これ迄と違い色が黒いゴブリンだ、それにこの異様な圧迫感はなんだ!」

「軍の見立てはどうですかい?」

「ここは出来たばかりだが異様な雰囲気だ」


「あんたは中尉さんですかい?この雰囲気は渋谷と似てますぜ」

「そうなのか、俺は渋谷を知らないがこんなに圧迫感があるのか?」

「普通はありゃしませんぜ、しかし渋谷と同じかそれ以上なら不味いな」

「それは強いボスと言う事か?」

「イヤ!配下が強えんだ、それに数も多い筈だ

ボスはこれ迄とは違うモンスターかも知れねぇな」


「良し!一時撤退だ!撤退しろ!早くだ!いそげ!」

「フッ優秀な軍人さんで助かったぜ、無能な奴は呑気に奥へ行きやがる、この中尉さんとは仲良くしねぇとな」


そうこの撤退が部隊とハンター達を救った

この新しく誕生したダンジョンはAクラスダンジョン

ボスもAクラス以上のモンスターだった


守口中尉、36歳の生え抜きだ

高校を出て直ぐに自衛隊入隊、陸自配属で鍛えた


武器知識や運動神経が良く頭も切れると有ってメキメキと実力を付けた

陸自名物の地獄の訓練、富士演習場走破訓練でいち速く生還した強者だ


「親分!撤退したのは何故です!」

「あのまま進撃しても敗れると感じた、もっと強力な武器を持ち込まんと無理だ」

「親分の洞察で幾度と助けられました、それだけ敵は強いと?」

「あれは最強クラスだと感じた、下手したら全滅だったぞ」

「では装備は?」

「最新ランチャーにロケット砲もだ、初撃にぶちこみ交代して進み配下モンスターを仕留める

ボスは再びロケット砲とランチャーでの攻撃だ」


「ハンター達は?」

「彼等は優秀なハンターみたいだ、調整して進むぞ」

「なにか他に武器は?」

「ハンター達に習って剣と同じ物だな、軍刀を必ず携帯させろ!」

「刀ですか┅┅銃、M16ライフルより刀┅┅」

「アハハ!弾が切れたら殴るだけの武器より斬る方が確実だろ?」

「そうですか┅┅親分に従いますよハハハ!」


優れた勘は下手な武器より頼もしいと思う軍曹だった


しかし残念ながらボスの前に全滅する



モンスターボス、オーガロード!

Sクラスモンスターの前に何も出来なかった



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る