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「ねぇ、ハカセ。どうしてあのヒトが、あのロボットが人気になるの? ボクはヒトの心を持った初めてのロボットだ。そんなボクを造りあげたハカセこそが評価されるべきじゃないか」

「人間とはそういうものなんだ。誰が造ったのかが大切でどんなものかは二の次だ。中身なんて、誰も見ちゃいない。見られなければ、当然、評価もされないものなんだ」

「じゃあ、どうしてボクを生み出してくれたの?」

「そうだなあ。わかっていても、ほんの少しだけ、人間への期待が捨てられなかったのかもしれない」

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