かけがえのない学校生活。その狭い世界で育まれる、淡く、しかし確かな気持ち。ゆっくりゆっくり温めていく……。主人公である女子生徒のときめきや心の揺れ、泣きたくなるような気持ちが、優しく、繊細に描かれています。そして、もしかしたら、想う相手の男子生徒も……。卒業は学生の節目ですが、思い切った挑戦の瞬間でもありますね。最後だから…それをバネに、頑張る子が今年もきっといるのでしょう。そっと見守って応援したくなる、そんな青春物語です。オススメ致します。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
入試で東京に行って、発表まで向こうにとどまったから卒業式も出られんかった。甘い思い出も何もない。胸キュンキュンはあったやろか。このお話はできひんかったあの頃に誘ってくれる。おおきに!夢の世界に連れていってくれて。
主人公の彼女はあの人に片思い。ほぼ見つめることしかできなくて、たまに言葉を交わせたら嬉しくてドキドキして……。そんな彼女を応援したくなります。ラストは「もしかしたら?」と期待に鼓動が高まります。ときめきたい方におススメです!