ぼっち+ぼっち=?①
ところで。突然だが、みんなは学校のカーストは何で決まると思う? 男子は知らないけれど、女子のカーストはズバリ『見た目』で決まる。
だから、ルーネは一軍女子の仲間入りをすると思っていた。だが、ふたを開けてみたら彼女もぼっちだった。
移動教室に行くとき、一人でとぼとぼと歩いている彼女を見て『こんな可愛い子もヤンキーだと、私と同じぼっちなんだなー』なんて少し親近感を感じたりなんかした。
だから、話しかけられたときには吃驚したと同時に少しうれしかった。
お弁当の時間、私はいつものように教室で一人、風呂敷を広げた。使い込まれ過ぎてところどころ絵の消えかかっているポム●ムプリンのお弁当箱が現れた。
「ねぇ、あーたもポムポムプ●ン好きなの?」
弾んだ声に振り返ると、ルーネが立っていた。手に、私と同じお弁当箱を持って。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます