言葉の発散

@IKARARII_works

第1話


改札前でやっぱり気が変わって、線路に沿って歩いてみることにした さっきゼリー3つも買うんじゃなかったな かかとがちょっと削れたムートンブーツがまた増えた



ドーナツいいな 今日が最終日だってさ プレーン3つとチョコと、あとこのギャラクシートロントフランボワーズマフィンください キミたちは2つね



あれ、内臓の音がうるさい



きっとキミを照らすよ



そこにいるんですね 触らなくても知っています 私はここにいます きっとね



あの子たちの相槌に励まされて大人ぶる無茶



透明なままの筆洗 ぬるく丸まった鉛筆を引っ掴んで、1番近い紙にオデコの内側を描きとどめた それだけ それだけ



履歴だけの趣味 軽石ばかりの地層を採掘するフリをしてみるプロフィール欄



瞼と目玉の摩擦 眉頭の抵抗 まだアラーム設定はしないよ お湯だって沸かしちゃうし……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

言葉の発散 @IKARARII_works

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ