第2話

薄明かりの街、星のみえない街を鮮やかなネオンや、窓から漏れる暖かなようで冷たい光に包まれる。私は不思議な孤独感に包まれた。この街にはたしかに沢山の人が住んでいる。しかしながらその人たちにとって私は背景、どうでもいいエキストラ、そう丁度私が彼らを景色の一部としてとらえてるように。今なら無料の看板を見つけ、少し道を外れてホテルのレストランに入る。チリンチリン。入店の音が鳴る。「いらっしゃいませ」虫と機械と海月を足して三で割ったような何かが声をかける。私はもう不思議なものを沢山見てきたので、もう驚かなかった。席に座り、メニューらしきものを開く。色々な不思議な料理が載っている。私はその中の不思議なゼリーのような料理を頼む。割とすぐ料理が来た。青い球体のようなゼリーが透明な飴細工のような螺旋階段状のものの上に乗っている。私はそれを口に運ぶ。果てしなく広がる草原のような爽やかな味がした。私はゼリーを食べ終わると上のホテルの個室に行き、シャワーを浴びベッドの中に潜り込んだ。久しぶりにベッドで眠ったことに加え、そのベッドがどうやら高級なようようですごく寝心地が良く、あっという間に寝てしまった。起きると、列車が出る時間だった。私は慌てて列車に戻る。列車に戻ると、謎の人物が次で終点だと言うことを告げた。

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