田舎のこと


 昨日の文にも書いた通り、私は誰がどう見ても田舎と思う地域に住んでいる。周りを畑や田んぼに囲まれ、遠くには海や山も見える。移動は主に自動車で、汽車やバスは一時間に一本が当たり前。周りに商業施設は無く、私の場合、最寄りのコンビニまで車で五分かかる。徒歩だとかなり遠い。

 近年、田舎に移住してのんびりした生活を送りたい人々が増えているらしい。何かと田舎が神格化されているような気もするが、実際に田舎寄りの地域に住んでいる身としては「そんなに良いか……?」と思ってやまない。気を悪くしたらごめんなさい、でも私は都会に憧れがあります。

 自分なりにメリット、デメリットを書き出してみた。メリットは、やはり自然の豊かさ。徒歩数分で森があったり、夏には魚も釣れる大きな川があったりする。物価も安く、直売所では新鮮な野菜が買える。

 デメリットは、利便性の低さ。先述した通り、公共交通機関は待ちの時間が発生する。店も少なく、大型商業施設に行くには車で数十分かかる。

 それから個人的な考えだが、人とのつながりが非常に強い。独特のコミュニティが発達している。人が集まれば噂話に花が咲くので、ある家で起こったことは数日もすれば集落全体に広まっていることもザラである。でも仲良くなると野菜とかくれる人もいるのでそれは嬉しい。

 色々ぼやいてしまったが、なんだかんだで私は地元を愛している。きっと急激に発展することは無いだろうけど、時間の流れがゆっくりに思える田舎の地元が好きだ。

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