2024年3月

「光あれ」神はそう言いリビングの明かりを一人ぽつりと点けた


退役しゴミステーションの片隅で赤本たちは静かに眠る


京都でも行くかのような気軽さで「好き」と言えればどれだけいいか


目に見える弱点をまだ罠かもと思えるだけの良心がある


最近はぬいぐるみすら愚痴を聞くことを嫌がり無視し始めた


ふわふわのホットケーキにとびきりの人の不幸をかけたブランチ


「だるまさ」の「さ」のあたりで加速して振り向き止める春の足音


ちみちみとグリコで登る階段がチヨコレイトの速度で増える


あなた方どうせ私の本名も知らないでしょうポチでいいです

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